◆金鯱賞→鳴尾記念組で顕著に現れてくる傾向 宝塚記念が6月終わりに実施されるようになったのは2000年のこと(それまでは7月2週目、95年までは6月はじめ)。それ以降の前走レース別成績を見てみると……
ということで、好走馬の絶対数では天皇賞春、複勝回収率の高さではかつて宝塚記念のプレップレースであった金鯱賞と、現在のプレップである鳴尾記念が目につく。
この2グループには前走着順についての傾向の違いがある。天皇賞春を勝ってきた馬は[3-2-1-6]とさすがに強いのだが、今年は不在。天皇賞春2〜5着馬は[3-3-1-21]、回収率が単47%・複50%とあまりおいしくない。一方で天皇賞6着以下から[2-3-1-22]で2〜5着組とそう変わらないし、単回収率は21%と低いが複穴はたまに出るので複回収率は81%ある。
金鯱賞→鳴尾記念組を合算すると、トータルは[4-6-5-41]。ただこちらは前走着順による傾向がはっきりしていて、3着以内してきた馬が[4-5-4-15]の単152%・複159%に対し、4着以下だった馬は[0-1-1-26]で複回収率53%だ。
格を重視で天皇賞春の負け組からいくか、勢い重視で鳴尾記念勝ちのストロングタイタンでいくか。まずはこの選択がテーマになってきそうな宝塚記念だ。