スピード優先型の血統、今週のダートコンディションは有利/夏至S
◆持ちタイムはないが、1分35秒前半は十分可能
降雨量の予測数値がどんどん低くなり、思われたほど雨は降らない可能性が高くなったものの、週中の雨の影響が残っているダートはかなり走りやすい実質「稍重」程度のコンディションか。先週の時計の速いダートを参考にすると、古馬高額条件のここは1分35秒台の前半もあるスピード決着だろう。
オープンからクラス移動し、ハンデ57キロの4歳馬が2頭いるので、ずっと1600万条件にとどまっていた6歳レッドオルバース(父ダイワメジャー)はハンデ55キロにとどまった。
この1600万下を2〜3走前に56キロで勝って、ここは背負い頭の57となった4歳スピーディクール、スマートダンディーの4歳馬2頭に比較して有利かどうか難しいところだが、このクラスで過去6戦し、めったに凡走しないレッドオルバースは「負担重量57キロの東京ダート1600m」で、「5着、3着、3着、4着」。着差は「0秒7、0秒1、0秒7、0秒2」まず凡走はない。
この間の最高タイムは1分36秒4にとどまるが、ずっと芝に出走し、ダート2戦目だった5歳時の1000万下の稍重で「1分35秒6」の1着があり、芝で好走していたくらいだから、時計の速いダートは大歓迎である。ここまで【2-0-2-3】の内田博幸騎手で55キロなら1分35秒前半は十分可能だ。
父は多くのマイラーを送るダイワメジャー。母アグネスラズベリも、全8勝中の7勝を芝で記録したスピード系で、その父はマイルCS、安田記念を制したエアジハード。
血統背景もパワー型というより完全にスピード優先型。今週のダートコンディションは非常に有利。内外の有利不利の少ない東京1600mダートだが、芝に不安なしのレッドオルバースの場合は芝からスタートの1600mこそ理想。この枠ならもまれる心配も少ない。
時計の裏付けのある前出の4歳馬2頭は57キロでも軽視できないが、妙味は前回の1400mで差す脚をみせたマイネルエスパス(54)と、この距離で一変しそうなジュンスパーヒカル(55)。大穴に連闘パワーポケット(54)を少し買いたい。