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七夕賞の穴は軽ハンデ馬から

  • 2018年07月03日(火) 12時00分


◆「敢えてハンデの重い馬を買え」がセオリーだが…

 私がよくハンデ戦の予想で言うことが、「敢えてハンデの重い馬を買え」である。酷量を避けるようになったいまのハンデ制度では能力差を斤量差で埋めきれないことが多く、結果として相対的に重いグループのほうが走るからだ。その一方でファンの間にはハンデ差を気にする風潮が残っており、回収率の面でも重いグループが優位となりがちである。

 ただ、七夕賞に関しては、軽めのハンデの馬がよく走っている。

 本来背負うべき重量(古馬の場合、牡馬57キロ・牝馬55キロ)との差額で見た場合、

データ

 となっており、勝率・複勝率ではハンデ利のないグループが上位だが、回収率では軽ハンデ組が勝る。上図の下のグループで馬券に絡んだ馬がすべて8番人気以内かつ単勝20倍未満だったのに対し、上のグループからは2ケタ人気の馬が6頭馬券に絡んでいる。

 的中頻度のことを考えると「背負う組」をすべて外すことはできないが、例えば背負う組の中から軸を選んで、ヒモの中に人気薄の軽めハンデ馬を入れるといった手もあるだろう。今年はそもそも登録頭数が少ないので2ケタ人気での3着以内は無理かもしれないが、それなりのヒモ穴になってくれる可能性はある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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