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函館記念は年明けに使ったレースの格が重要

  • 2018年07月14日(土) 20時00分


 明日7月15日は中京→福島→函館の順でレースが施行されるため、WIN5の1レース目は鶴ヶ城特別(福島10R)、2レース目は北海H(函館10R)となります。シンガポールターフクラブ賞(中京10R)は対象外ですのでご注意ください。ちなみに、函館で施行されるWIN5対象レースが2鞍以上あった回はこれまでになく、明日がWIN5史上初めてです。

 北海H(函館10R)が11頭立ての少頭数になったこともあって、明日7月15日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数46万4640通り(土曜16時現在)とやや少なめ。低額配当で決着する可能性もそれなりにあると見ておいた方がいいでしょう。

 ただし、先週までのWIN5対象レースにおける「単勝オッズ30倍以上の馬が勝ったレースの割合」を競馬場別に見てみると、函館(13.0%)は新潟(10.8%)を上回る単独トップ。全10場を対象とした割合は5.9%どまりなので、極端な波乱が起きやすい条件と言えます。そんな函館のWIN5対象レースがこれまでよりも多いわけですから、見方によっては高額配当を狙うチャンスなのかもしれません。

◆名鉄杯は年明けに連対を果たしている馬が強い

 1レース目は3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別(福島10R)。4歳のスズカグラーテ、スマートレイチェルらが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の北海H(函館10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上オープンの名鉄杯(中京11R)。人気の中心は前走が好内容だったオールマンリバー、ジュンヴァルカンあたりでしょう。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のバーデンバーデンC(福島11R)。3歳のゴールドクイーン、タイセイプライドらに支持が集まるのではないかと思います。

 5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ発走の函館記念(函館11R)。土曜16時の時点ではトリコロールブルーが人気を集めており、スズカデヴィアス、ナイトオブナイツ、ブラックバゴ、ブレスジャーニーあたりが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年07月15日版]

1位 中京11R 5.ジュンヴァルカン
2位 函館10R 6.クレッシェンドラヴ
3位 福島11R 4.フミノムーン
4位 函館11R 3.サクラアンプルール
5位 福島10R 1.ヤサシサ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 福島10R 5.アスタースウィング
7位 福島10R 12.スマートレイチェル
8位 福島10R 3.クラシコ
9位 函館11R 10.ブレスジャーニー
10位 函館11R 7.トリコロールブルー
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 福島11R 1.ゴールドクイーン
12位 函館10R 2.マスターコード
13位 中京11R 16.ラインルーフ
14位 福島10R 2.テイエムチェロキー
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 函館11R 1.ブラックバゴ
16位 福島11R 9.タマモブリリアン
17位 函館10R 4.エスティーム
18位 中京11R 7.クラシックメタル
19位 福島10R 10.スズカグラーテ
20位 函館11R 5.スズカデヴィアス
21位 福島11R 7.タイセイプライド
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 福島11R 3.アイライン
23位 福島11R 5.クラウンアイリス
24位 函館10R 9.アインザッツ
25位 函館10R 10.ジェシー
26位 中京11R 8.オールマンリバー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の函館記念(函館11R)は年明け以降のレース選択に注目したい一戦。「“同年、かつJRA、かつGIかGIIのレース”において11着以内となった経験がない馬」は2013年以降[1-0-1-42]ですから、まずは格の高いレースを使ってきた馬に注目すべきでしょう。また「前走の4コーナー通過順が5番手以内、かつ前走の出走頭数が15頭以下」だった馬は2013年以降[0-1-0-23]、「前走の馬体重が500kg以上だった馬」は2013年以降[0-1-1-20]と、それぞれ勝ち切れていません。今年のメンバー構成なら、サクラアンプルールやブレスジャーニーが楽しみです。

 3レース目の名鉄杯(中京11R)も年明け以降の戦績がポイント。ほぼ同じ条件で施行された2012から2016年のジュライステークス、2017年の名鉄杯を対象に集計すると、「“同年、かつJRA、かつ1600万下から上のクラスのレース”において連対経験のない馬」は[0-1-1-47]と苦戦していました。今年はこの条件をクリアしているのがクラシックメタル、ジュンヴァルカン、ラインルーフの3頭だけ。前走が好内容だったジュンヴァルカンは特に有力だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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