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位置をとれる馬に逆転の目がありそうなレパードS

  • 2018年08月03日(金) 18時00分


◆まず尊重しなくてはならないのがJDD組

 昨年のレパードSは11,12番人気の決着となったが、それ以前のこのレースはどちらかというと堅い存在だった。昨年の結果に惑わされず、ある程度堅実に予想していったほうがよいかもしれない。

 例年、まず尊重しなくてはならないのがJDD組。今年は3着だったグレートタイムと6着だったドンフォルティスが出走。馬のタイプとしては2,3着でもいいから馬券に絡んでほしいということなら前者、一発単まで狙いたいというなら後者というイメージなのだが、今回はこの2頭ともに上位人気になりそう。それならば2頭そろって馬券に絡んでもらっては困るというか、的中確率を高めるためにやむなく印をまわすという感じだ。2頭とも差しに構えるかと思うので、逆転を狙うためには位置を取れる馬重視でいきたい。

 条件戦組ではアドマイヤビクターが人気になりそう。500万組というのはほとんど馬券に絡んでいないのだが、この馬の場合はダート2戦2勝、鞍上がコース相性抜群の戸崎騎手ということで無視はできない。ただこれも人気になることを考えると妙味という点ではいまひとつだ。

 グリムは既にオープンを勝っているという点で人気になりそう。ただ母が1200mの馬だったし、距離延長で初距離の1800mはちょっと影響があるかもしれない。ただ、だからといって前半控えるのではなく、いつものように好位で競馬をしたほうがよいと思う。

 逆にエングローサーは距離の問題はないと思う。ただ自分で展開を作れないタイプなので、流れひとつにかかっている。

 アルクトスは上位人気で着差をつけて勝ってきたという、1000万組の良いパターン。先行もできる。意外と人気にはならないようなので、個人的には注目している。

 ビッグスモーキーは兵庫CS2着があるわりに人気にならないようなので、馬券的には面白い存在かと思う。芝も試したくらいだから軽いダートが合わないというわけでもないし、先行するセンスも持っている。

 イダペガサスは前走で勝っていれば完全にレパードSの買いパターンだった。ここでアルクトスを重視する人は、この馬にもシルシを回しておくべきだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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