スマートフォン版へ

【エルムS】横山和生騎手が重賞初勝利! 若手が武豊騎手や横山典弘騎手に近づくためには

  • 2018年08月16日(木) 18時01分
哲三の眼

▲デビュー8年目の横山和生騎手、ハイランドピークでJRA重賞初勝利 (C)netkeiba.com


今週ピックアップするのは、横山和生騎手のJRA重賞初勝利となったエルムSです。和生騎手は横山典弘騎手の長男で、デビュー8年目。騎乗したハイランドピークは父の典弘騎手も騎乗していた馬で、今回が人馬共に初の重賞タイトルとなりました。こうした若手騎手の活躍は、先輩である佐藤哲三氏にとってもうれしいこと。レースでのファインプレーの解説はもちろん、和生騎手のこの8年を見てきての変化にも触れていきます。

(構成:赤見千尋)


シンプルに見える騎乗に隠された頭脳プレー


 今週はエルムSでJRA重賞初勝利を飾った横山和生君に注目しました。

 先週は弟の武史君の騎乗を「札幌の特徴を活かして待つ競馬ができていた」とピックアップしましたが、今回は札幌のダート1700mということで、先行して早め早めに動いて行くシンプルな競馬で勝利。ハイランドピークはこれまでも逃げたり先行して結果を出して来た馬で、スピードがあることはわかっていましたが、重賞でもこの馬の持ち味をしっかりと出すことができましたね。

哲三の眼

▲「勝ちパターンを自分の中で整理して乗れていた」と哲三氏 (C)netkeiba.com


 スタートしてから押して行って、先行争いの中で2番手を取り切りました。お父さんであるノリさんは内目の枠の先行馬(アンジュデジール)に乗っていましたが、その前に行ってしっかりポジションを取ることが出来た。その後の折り合いをつけることも上手く行っていたし、佑介(ドリームキラリ)が行ってこういう流れになる、という展開もしっかりと見えていたのかなと。ハイランドピークにとっての勝ちパターンを自分の中で整理して乗れていたなと感じました。

 一番のファインプレーは、いいポジションを積極的に取りに行ったところ。そこが、気持ちの中でのファインプレーだったと思います。

■8月12日 エルムS(8番:ハイランドピーク)

 結果的にファインプレーに繋がる騎乗というのは、気持ちだったり、考えていることが理にかなっているから。以前にもこのコラムで触れましたが、『レースの中で理にかなった考え方ができる』というのは大きな武器です。

 コンマ1秒で状況が変わって行くレースの中で、ジョッキーはいくつもの選択を迫られる。その時の思い付きだったり、瞬時のひらめきで重賞を勝つというのは、豊さんやノリさんクラスにしかできないことなんです。そのレベルに達するためには、考えて考えて、本当にいろいろなことを考えて、そのレースで何が求められているのか、その時のその馬には何が求められているかを追求していくことが重要です。

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらから ログイン

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング