千代田牧場の誇る名牝系出身、この好カードでも前進可能/TVQ杯
◆姉のようにタフな成長力を発揮してくれるはず
新潟のメインは人気集中の7頭立て。参加するにはちょっときびしいものがあり、頭数のそろったハンデ戦の小倉のメインに挑戦。
ハンデ頭56kgの4歳牡馬が「5頭」もいる。この5頭はみんなこの春までは1600万条件にいて、かつ、好走善戦の記録ももつ馬ばかり。そこに3歳オープンランクで高い支持を受けていた54キロのコマビショウ(父エンパイアメーカー)以下、イキのいい3歳馬が6頭も加わるから、1000万特別とすれば好カード。レベルは低くない。
4歳ダンツゴウユウ(父バンブーエールは、JBCスプリントなどダートで10勝もしたアフリートの直仔)に期待する。春まで1600万下だったというだけでなく、5月の薫風S(東京ダート1600m)では57キロで0秒3差に好走の実績がある。それまで短距離に集中して出走していた時期があったので、父と同様にどちらかというと短距離型のイメージがあったが、東京ダート1600mで好走できれば中距離まではOK。
実際、1000万にクラス移動した前回は、1分50秒2(重)の好タイムで中京ダート1800mを乗り切っている。直線、詰め切れずに3着だったが、【1-0-1-0】の小倉ダート1700mならさらに前進可能だろう。
ファミリーは、もともと千代田牧場の誇る名牝系出身で、3代母スリードーターは、GI兄妹ニッポーテイオー、タレンティドガールの半姉。現代では芦毛のホエールキャプチャがこの一族の代表格であり、7月28日の札幌1500mの新馬を小差2着した芦毛の2歳牡馬アルママ(父オルフェーヴル)は、ホエールキャプチャの初仔だった。
4歳ダンツゴウユウ(母の父サクラバクシンオー)はこれからもおそらくダート戦中心だろうが、平地4勝のオープン格のあと障害入りし、そこでもオープンに出世している半姉の7歳ダンツキャンサー(父アドマイヤジャパン)と同じように、タフな成長力を発揮してくれるはずである。
3歳コマビショウ、4歳ナムラヘラクレス(父カネヒキリ)を本線に少し手広くいく。