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コーリンベリーの近況

  • 2018年08月20日(月) 18時00分


的場直師「牝馬とは思えないような迫力のある馬体」


 2015年JBCスプリントなど3つの重賞を松山弘平騎手とのコンビで制した7歳牝馬コーリンベリー(栗東・柴田政見厩舎⇒美浦・小野次郎厩舎)。大井の的場直之厩舎に仲間入りをし、4月25日の牝馬重賞しらさぎ賞(浦和・1400m)では4着だったことはお伝えしました。

 休み明けや、まだ結果の出ていない浦和競馬場、何より初めて58キロを背負う過酷な競馬だったので、レース後も疲れが抜けるのは時間もかかったそうですが、その後は回復。

 南関東もうだるような暑さが続きましたが、調教時間帯はまだ暑くならない朝3時頃から、的場調教師自らが跨って仕上げているそうです(ちなみに、的場厩舎はもちろんのこと、大井競馬場の厩舎のほとんどが冷房完備)。

「特別な調教をしている訳ではありませんが、重賞に出走していくので、ある程度の負荷をかけながら乗って、だからと言って疲労は残してはいけないので、そういう加減には気をつけています。

 やはりいいモノを持っている馬です。牝馬とは思えないような迫力のある馬体で、追い切りの動きもいいし時計も出るので、その辺りはさすがですよね。全盛期を自分で触っていないのでわからないところもありますが、年齢的な衰えはあると思います。あとはこの馬の能力でどのくらいカバーをしてくれるかですね」(的場調教師)

 コーリンベリーは非常に気の強い馬で、担当の鈴木厩務員をはじめとした的場厩舎の皆さんが口をそろえて言っています。そういう気性があるからこそ、強豪牡馬たちもなぎ倒してきたのでしょうね。普段から耳の絞り方も絶好調(笑)なのですが、カメラを向けるとこうやって愛らしくポーズを撮ってくれるのです。さすがはG1馬、写真慣れをしているのでしょうか。

普段は気の強い牝馬さんですが、カメラを向けると、こんなにかわいらしくポーズを撮ってくれるコーリンベリー


 現在は8月29日(水)に実施されるアフター5スター賞(大井・1200m)に向けているそうです。ここには同じくリスタート組のキタサンミカヅキなどが出走を予定。

「斤量はあまり背負わせたくないので、ここまで待った感じです。アフター5スター賞は55キロで出走できるということですし、大井・1200mも一番得意としている条件だと思います。いい成績を出せるように日頃からやっていますし、出してもらいたいなぁと願っています」

 この後は結果や状態を見ながら、10月10日の東京盃(大井・1200m)から今年は京都競馬場で実施されるJBCなどを視野に入れていきたいそうです。

 まずは結果を出してきたこの舞台でどんな走りを見せてくれるのか。現役である以上は、これからも一戦一戦、無事に元気に過ごして欲しいです!

 次回は9月3日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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