◆この落ち着いた頭数なら、昨年の再現を期待したい
56キロ以上のハンデを課せられた馬が過半数の7頭もいるが、好調といえる馬は少ない。
中では、昨年のレパードS(新潟ダート1800m)を制したあと相手強化もあってスランプ状態が続いた4歳ローズプリンスダム(父ロージズインメイ)が、ようやく復活の気配を示している。
前走は3着とはいえ1秒6も離されたものなので中身は乏しいように映ったが、あれは時計が速すぎ、かつ、勝った馬が強すぎただけで、ローズプリンスダムは自己最高の1分50秒7。上がり3ハロンも37秒3でまとめている。
この馬、重賞勝ち馬でありながら過去5回の連対は「9、8、2、10、11」番人気。1番人気に支持されたことなど一度もない不思議な馬だが、レースぶりが地味なためと、調教でピリッとした動きを見せないため。しかし、この中間の動きは攻め馬駆けしない馬とすれば珍しく悪くなかった。昨年、上り調子を生かしてレパードSを差し切った(11番人気)夏になって、確実に調子を上げてきたためと思われる。
差し一手のやや不器用な馬だけに、12頭立てに落ち着いたのも大きな味方。昨年の再現に期待したい。
底力で上回るリアファル(父ゼンノロブロイ)と、新潟ダートに【1-0-2-0】の良績のあるアルタイル(父カネヒキリ)の2頭が本戦。人気を考えれば、アルタイル主力か。不振脱出のためにあえてダートに出走してきたレーヴミストラルもこの相手だけに少し押さえたい。