スマートフォン版へ

ハンデから考える新潟記念

  • 2018年08月28日(火) 12時00分


◆今回ハンデ減組で買えるのは…

 ハンデ戦は敢えて重いほうから買え、ということをこのコラムでは幾度となく書いてきた。いまのハンデ方式では能力差をハンデ差で埋め切れないからである。

 ただ、それだけだと上がり馬タイプを拾えないことにもなるので、実際にはハンデの絶対値ではなく、前走からの増減でデータを見ることも多い。斤量増となることは一見不利に見えるが、結局は持ちハンデ上位の馬が強いということも多いからだ。

 仮に斤量が勝率・複勝率を引き下げることがあっても、人気がそれを上回って下がれば最終的には回収率に繋がってくる。

 新潟記念も過去10年で、

データ

 となっており、複勝率と複勝回収率は一見不利な斤量増組と据え置き組が上位となっている。今回は登録時点で斤量増が1頭、据え置きが3頭しかいないので、軸馬候補もそれだけ少ないということになる。

 今回減組で買えるのは前走条件戦組だけ。上記[2-2-0-57]で連対した馬4頭のうち、3頭までが前走準オープン勝ち。前走がオープン特別か重賞で今回斤量減という馬は[1-0-0-37]。唯一勝ったのが単勝6530円のコスモネモシン(13年)だが、なかなか狙いづらい。今回はこのパターンに該当する登録馬が5頭いる。このようにしていくと、シルシは自然と決まっていきそうなのが今年の新潟記念だ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング