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新潟記念は脚質や前走の出走頭数にも注目

  • 2018年09月01日(土) 20時00分


 今週末をもってJRAの夏季競馬が終了し、来週からは秋季競馬に突入します。今年の夏季競馬期間中におけるWIN5の結果を振り返ってみると、“開幕週”の6月3日に飛び出した1149万7740円が最高配当。あとは8月5日が989万1780円の決着となったものの、残る11回の配当はいずれも四百万円以下、うち7回は二百万円以下です。前回8月26日に至っては、わずか12万2080円の低額配当決着でした。

 この夏は2016〜2017年に施行されていたSUMMER WIN5がなく、対象レースの設定ルールが通常の時期と同じ。サンプルの少なさを考えると滅多なことは言えませんが、ここ2年と違って最終レースがWIN5の対象にならなかったのも、手頃な配当が続いた一因かもしれません。いずれにしても、2018年のWIN5は年頭の頃から地味な決着が多い印象。終盤もこういった流れが続くのでしょうか。

 明日9月2日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が57万752通り(土曜16時現在)。ハンデキャップ競走が3レースあります。

◆小倉2歳Sは末脚が明暗を分けるはず

 1レース目は3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯(小倉10R)。3歳のコマビショウらが注目を集めそうです。

 2レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の飯豊特別(新潟10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の丹頂S(札幌11R)。近走成績の良いヴォージュ、コルコバード、重賞ウイナーのハートレー、ブレスジャーニーあたりが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は2歳GIIIの小倉2歳S(小倉11R)。土曜16時の時点ではシングルアップに支持が集まっており、セプタリアン、ファンタジスト、ルチアーナミノルらが続いていました。

 5レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の新潟記念(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとブラストワンピースが断然の人気を集めていて、グリュイエールが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年09月02日版]

1位 新潟11R 1.ブラストワンピース
2位 札幌11R 8.ヴォージュ
3位 小倉11R 8.ミヤジシルフィード
4位 新潟10R 8.ディアサルファー
5位 小倉10R 5.コマビショウ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 小倉10R 11.イシュトヴァーン
7位 小倉10R 10.スズカフリオーソ
8位 新潟10R 9.ビリーバー
9位 新潟10R 10.メイショウアリソン
10位 小倉11R 4.セプタリアン
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 小倉11R 5.シングルアップ
12位 札幌11R 6.ブレスジャーニー
13位 新潟11R 2.マイネルハニー
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 小倉10R 2.テイエムチューハイ
15位 新潟10R 11.ジュンヴァルロ
16位 小倉11R 9.アズマヘリテージ
17位 札幌11R 4.ハートレー
18位 新潟11R 13.セダブリランテス
19位 小倉10R 7.スズカフロンティア
20位 小倉10R 12.グアン
21位 新潟10R 2.グランシェリー
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 新潟10R 13.ラベンダーヴァレイ
23位 小倉11R 12.ブルベアオーロ
24位 札幌11R 13.コルコバード
25位 札幌11R 1.シルクドリーマー
26位 新潟11R 10.グリュイエール
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の小倉2歳S(小倉11R)は、それなりに出走頭数の多いレースでマークした末脚がポイント。「“JRA、かつ芝、かつ出走頭数が10頭以上のレース”において上がり3ハロンタイム順位が2位以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-2-0-33]と勝ち切れていません。ただし「前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」も2013年以降[0-1-1-20]。先行力が低い馬は過信禁物と見るべきでしょう。これらの条件をクリアしているシングルアップ、セプタリアン、ミヤジシルフィードが有力候補です。

 5レース目の新潟記念(新潟11R)は若い馬を重視した方が良さそう。「馬齢が6歳以上、かつ“新潟芝2000m外、かつ1600万下から上のクラスのレース”において優勝経験のない馬」は2015年以降[0-0-1-24]と苦戦していました。また「前走の4コーナー通過順が10番手以下だった馬」は2015年以降[0-0-0-14]、「前走の出走頭数が12頭以下」だった馬は2015年以降[0-0-0-18]と、それぞれ好走例なし。通常の式別ならばセダブリランテス、マイネルハニーあたりも楽しみですが、単勝で“保険”を掛けることも可能な5レース目ということを考えると、やはりブラストワンピースを素直に中心視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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