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中距離、馬力指向になった京成杯AH

  • 2018年09月07日(金) 19時00分


◆100万馬券を取り逃した愚痴よりも言いたいことは…

 中山芝コースは2014年12月から新路盤に。有馬記念で今まで不振だったディープ産駒のジェンティルドンナが優勝したのは、今までの路盤と傾向が変わったことを示す象徴的な出来事でした。

 当コラムでも新路盤になった2015年から「今までとは傾向が変わった」ことを指摘。中距離のサンデー系を狙うべきとして、ホームページで公開している最終予想でも本命にステイゴールド産駒のグランシルク。対抗に11人気でディープ産駒のエキストラエンド。

 相手にフラアンジェリコも入れていたので、新路盤でいきなり100万馬券を当てた!…と思ったのですが、グランシルクがヤングマンパワーを差し切れていませんでした。

 と、惜しかった愚痴よりも言いたいことは、新路盤1年目から指摘しているように、当レースは人気薄で恵まれる馬の傾向も変わったこと(人気薄で走る馬を安定して狙い続けられる場合、2回に1回は4着に泣きますので)。

「中距離指向のタフな馬場への対応力も高い血統」で「中距離で上位の末脚を使える馬」が好配当を演出する傾向のレースになったのです。

 過去3年2桁人気で馬券になったのはガリバルディ、フラアンジェリコ、エキストラエンドの3頭。2頭はディープインパクト産駒で残る1頭はネオユニヴァース産駒。いずれもサンデー系で中山芝2000mG1勝ち馬を出す種牡馬。

 また、フラアンジェリコはタフな馬場も得意なネオユニヴァース産駒でエキストラエンドは母父がミルリーフ系とタフなタイプ。自身も芝1800m以上のレースを最速の上がりで勝利した実績がある馬でした。

 ミュゼエイリアンは父がロベルト系のスクリーンヒーロー。産駒には有馬記念勝ち馬もいるようにスタミナが要求される中山コースが得意な種牡馬。ロベルト系を持つ馬は2年連続で当レース連対中。母父エルコンドルパサーも欧州型のタフな種牡馬。芝1800m重賞勝ち馬で、上がり最速で1800mの勝利実績もある馬。

 ミッキーグローリーは過去3年で2度2桁人気で好配当を演出したディープ産駒。母父は欧州型のホワイトマズル、母母父も欧州型のトニービン。前走は1800mを上がり2位で優勝。新路盤以降の当レース向きのディープ産駒。

 ロードクエストは有馬記念勝ち馬マツリダゴッホ産駒。自身も中山の中距離重賞を上がり最速で2着。中山巧者の中距離対応馬でもあり、2016年の当レースを優勝。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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