▲来年騎手デビューを迎える息子、望来(みらい)くんへの思い
久々にメディアの前に登場した岩田康誠騎手との対談。第2回のテーマは、多くのファンの方も気になっていたであろうこの話題から。初の重賞未勝利、勝ち星も68勝と激減した2016年。突然の丸坊主頭に周囲はざわざわ。きっかけや心境は何だったのでしょうか? さらに“大型新人”と早くも注目を集めている、来年騎手デビューを迎える息子、望来(みらい)くんについて。名手がのぞかせる本音に迫ります。 (構成:不破由妃子)
藤原英昭先生にすべてお任せしてるんやけど
──JRAに移籍して以降、初の重賞未勝利、勝ち星も68勝と激減した2016年ですが、今振り返って思い当たる原因はありますか?
岩田 いや、何もないんやけどなぁ。
佑介 僕は、“長くジョッキーをやっていれば、岩田さんほどの人でもこういう時期もあるのか…”と思って見ていました。岩田さんの競馬が変わったわけではないし、ケガをしていたわけでもないけど、なぜか勝ち切れないというか。
岩田 また勝てなくなると、“岩田らしくない”とかよう言われてね。
佑介 そういえば、丸坊主になったのって2016年あたりでしたよね?
岩田 そうやね。あれはね、息子が競馬学校に入ったから、俺も一緒に(坊主に)するかということで。
──そうだったんですね。私はてっきり、何かの禊かと…(苦笑)。
岩田 違うわ(笑)! あと、あの年は松田(博資)先生が定年を迎えられたこともあって。お世話になった先生が引退されて、息子が競馬学校に入って、俺もまた心機一転頑張ろうみたいな気持ちになって、心機一転しすぎたみたいな(笑)。でも、今思うとなんやったんかなぁ。自分でもようわからん…(苦笑)。