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「道悪競馬」の可能性は低いが多少雨の影響が残りそう/セプテンバーS

  • 2018年09月21日(金) 18時00分


◆渋った馬場なら揉まれない外の方が有利

 先週は、いざ開催日になるとほとんど雨の影響はなかった。今週の土曜日も「道悪競馬」ではない可能性があるが、それでも先週よりは多少とも雨の影響は残りそうである。降り続いた期間が長かった。

 3歳カイザーメランジェ(父サクラオリオン)から入りたい。決してスピードあふれる短距離型ではないが、まだ行きたがる気性の残る3歳馬とあって、ここまでの良績は1400m以下に集中している。芝1200mの最高タイムが3走前の福島の「1分08秒4」ではちょっと足りない計算だが、土曜はまだ回復途上の芝とみれば、1分08秒台が勝ちタイムだろう。

 また、中山芝の1200mはスタートしてしばらくはほぼ直線が続く形なので、良馬場だと、内外の有利不利はないが、渋った馬場なら揉まれない外の方が有利。先週も外差しの決まるコンディションだったように、もともと現在は内枠有利の芝ではない。枠順は有利になった。

 父サクラオリオン(その父エルコンドルパサー)は、中京記念(当時は2000m)を勝ったときが重馬場。パワー兼備のエルコンドルパサー産駒らしく、少々の渋馬場はむしろプラスにしていたから、ダートでも勝っているカイザーメランジェは重下手ではないだろう。

 格上がりで54キロのハンデは有利ではないが、ここは大半の馬が軽ハンデ妥当となったように強敵は少ない。デキの良さと、上昇度を評価したい。

 追い切りの動きが目立ったワンアフター(父アドマイヤムーン)と、崩れないアッラサルーテ(父ダイワメジャー)が相手本線。穴なら芝に良績はないが好気配のつづくスペチアーレ(父ダイワメジャー)。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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