「道悪競馬」の可能性は低いが多少雨の影響が残りそう/セプテンバーS
◆渋った馬場なら揉まれない外の方が有利
先週は、いざ開催日になるとほとんど雨の影響はなかった。今週の土曜日も「道悪競馬」ではない可能性があるが、それでも先週よりは多少とも雨の影響は残りそうである。降り続いた期間が長かった。
3歳カイザーメランジェ(父サクラオリオン)から入りたい。決してスピードあふれる短距離型ではないが、まだ行きたがる気性の残る3歳馬とあって、ここまでの良績は1400m以下に集中している。芝1200mの最高タイムが3走前の福島の「1分08秒4」ではちょっと足りない計算だが、土曜はまだ回復途上の芝とみれば、1分08秒台が勝ちタイムだろう。
また、中山芝の1200mはスタートしてしばらくはほぼ直線が続く形なので、良馬場だと、内外の有利不利はないが、渋った馬場なら揉まれない外の方が有利。先週も外差しの決まるコンディションだったように、もともと現在は内枠有利の芝ではない。枠順は有利になった。
父サクラオリオン(その父エルコンドルパサー)は、中京記念(当時は2000m)を勝ったときが重馬場。パワー兼備のエルコンドルパサー産駒らしく、少々の渋馬場はむしろプラスにしていたから、ダートでも勝っているカイザーメランジェは重下手ではないだろう。
格上がりで54キロのハンデは有利ではないが、ここは大半の馬が軽ハンデ妥当となったように強敵は少ない。デキの良さと、上昇度を評価したい。
追い切りの動きが目立ったワンアフター(父アドマイヤムーン)と、崩れないアッラサルーテ(父ダイワメジャー)が相手本線。穴なら芝に良績はないが好気配のつづくスペチアーレ(父ダイワメジャー)。