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毎日王冠は馬齢やコース適性を素直に評価すべし

  • 2018年10月06日(土) 20時00分
 前回9月30日のWIN5は、同日の阪神競馬が台風24号の影響により順延されたため、残念ながら発売取り止めになりました。なお、阪神競馬の順延が発表されたのは、ちょうど当コラムの入稿(土曜夕方)から公開開始(土曜20時)までの間。個人的には「もう少し早く発表してくれれば……」と思ったのですが、諸々の状況やファンへの影響を考えればほぼベストと言えるタイミングでしたし、こればかりは仕方ありません。

 ちなみに、2012年ならびに2014〜2018年のスプリンターズS当日は、WIN5の対象5レースすべてが芝、かつ1600m以下。これだけ偏るケースは珍しく、私自身も芝短距離のレースとは相性が良いと思っていることから、毎年この日を楽しみにしているのです。しかし、2012年と2018年は台風の影響でWIN5が発売取り止めとなってしまい、2017年は突然の体調不良で当コラムを公開できず。2015年と2016年にもWIN5対象レースで出走取消が発生するなど、私の中では「楽しみな日」から「何かが起きてしまう日」に変わりつつあります……。

 今週末のJRAは3日間開催。明日10月7日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が26万9568通り、明後日10月8日のWIN5は総出走頭数が58頭、総組み合わせ数が18万3040通り(いずれも土曜16時現在)となりました。どちらも総組み合わせ数はかなり少なめですし、それぞれ1〜2レース目が10頭立て以下の少頭数。難度が手頃で心理的にも参加しやすい回と言えるんじゃないでしょうか。本稿では明日10月7日のWIN5を展望しますが、両日ともに楽しみです。

◆オパールSは前走との間隔が明暗を分けそう

 明日10月7日の1レース目は3歳以上1000万下の鷹巣山特別(東京9R)。実績上位のモアナ、3歳のレッドヴェイロンあたりが注目を集めるのではないかと思います。

 2レース目は3歳以上1000万下の清滝特別(京都10R)。重賞で善戦したばかりのキボウノダイチらに支持が集まるでしょう。

 3レース目は3歳以上1600万下のテレビ静岡賞(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、アンティノウス、シヴァージ、レイダーといった“昇級組”が人気を集めるかもしれません。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のオパールS(京都11R)。実績上位の各馬に加え、2連勝中のエントリーチケット、3歳のモズスーパーフレアあたりが上位人気グループを形成しそうです。

 5レース目は3歳以上GIIの毎日王冠(東京11R)。土曜16時の時点ではアエロリットとサトノアーサーが支持を集めており、ケイアイノーテック、ステルヴィオらが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年10月07日版]

1位 東京9R 5.レッドヴェイロン
2位 京都10R 7.キボウノダイチ
3位 東京11R 4.サトノアーサー
4位 東京10R 7.アンティノウス
5位 京都11R 1.セカンドテーブル
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 7.ゴールドクイーン
7位 京都11R 8.モズスーパーフレア
8位 東京10R 8.スピーディクール
9位 東京11R 9.アエロリット
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 5.ジークカイザー
11位 東京9R 6.モアナ
12位 京都11R 13.トゥラヴェスーラ
13位 東京10R 2.レイダー
14位 東京11R 7.ダイワキャグニー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 8.アグネスフォルテ
16位 東京9R 3.ハナレイムーン
17位 京都11R 14.グレイトチャーター
18位 京都11R 17.キングハート
19位 東京10R 14.シヴァージ
20位 東京10R 16.ツクバクロオー
21位 東京10R 12.イーグルフェザー
22位 東京11R 2.ケイアイノーテック
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 5.ステルヴィオ
24位 京都10R 3.コスモインザハート
25位 東京9R 8.ディアジラソル
26位 東京9R 4.アイスフィヨルド
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の毎日王冠(東京11R)は4〜5歳の馬に注目したい一戦。「馬齢が3歳だった馬」は2013年以降[0-0-0-7]と人気を裏切り続けていますし、「馬齢が6歳以上、かつ“同年、かつJRA、かつGIかGIIのレース”において4着以内となった経験のない馬」も2013年以降[0-0-0-17]と苦戦しています。さらに「“前年か同年、かつ東京芝1600〜2000m、かつ1600万下から上のクラスのレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-26]、「前走の着順が9着以下だった馬」は2013年以降[0-1-0-14]。東京のレースを避けてきた馬や大敗直後の馬も信頼できません。今年のメンバー構成なら、アエロリットとサトノアーサーを素直に中心視すべきでしょう。

 4レース目のオパールS(京都11R)は実績馬が強いレース。「“同年、かつJRA、かつ重賞かオープン特別のレース”において5着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-15]と勝ち切れていませんでした。さらに、前走との間隔が中4週以内だった馬も2014年以降[0-0-1-19]なので、セントウルSなどを経由してきた馬は過信禁物。今開催の馬場を考慮すると、ゴールドクイーン、セカンドテーブル、モズスーパーフレアあたりが楽しみです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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