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【秋華賞】血統分析 持続力も問われる京都内回り2000m

  • 2018年10月09日(火) 18時00分
G1ドキュメント

▲先行押し切りで強い血統のラッキーライラック。2歳女王復権なるか(C)netkeiba.com


コーナー4つの京都内回り2000mで行われるレースだが、道中の動きが激しくなりがちで、ここ5年のレース上がり3Fは37.0(重)、34.4、35.3、35.3、35.5。勝ち馬の4角番手は9,8,6,5,8。持続力も問われる差し競馬になりやすい。ディープインパクト産駒が4勝をあげている一方で、ハーツクライ産駒が[0-3-0-5]と惜敗が多いのは京都の大レースらしい傾向といえる。
(解説:望田潤)


アーモンドアイ

 母フサイチパンドラはエリザベス女王杯勝ち馬。3代母セックスアピールはエルグランセニュールやトライマイベストを産んだ名繁殖で、本馬はトライマイベスト≒ロッタレースの3/4同血クロス5×2でこの血を増幅している。父のしなやかさと母のパワーのバランスが絶妙で、まさに両親を足して割ったイメージだ。同世代の牝馬相手では能力差がありすぎるが、大箱向きの脚質ではあるので内回りで馬群に包まれてしまうと危ういシーンも。

距離○ スピード◎ 底力◎ コース○

ウラヌスチャーム

 母アメジストリングはJRA4勝でクイーンS3着。3代母オプティミスティックギャルは北米G1を6勝した。ルーラーシップにナスキロ血脈とナスペリオン血脈を重ね、配合どおりしなやかで緩慢なストライドで走る。春よりもパワーアップして末脚の威力を増し、ローズSでもスローの前残りを大外からよく追い込んでいるが、戦績どおり大箱向きの中距離馬だろう。内回りの多頭数をいかに捌くかが課題。

距離◎ スピード△ 底力○ コース△

オスカールビー

 ブラックオニキスなどが出る牝系で、ハーツクライ×ジェイドロバリーはチャロネグロと同じで、JRA出走10頭中7頭が勝ち馬となっている高確率な組み合わせだが大物は出ていない。ナスペリオンのクロスを基軸とした配合で、スピードの持続力はあるが一瞬の速い脚には欠ける。だから終始12秒前後のラップを刻み、前後半59.8-59.4で逃げ切った汐留特別は絶妙の逃げだったといえる。

距離◎ スピード○ 底力△ コース△

オールフォーラヴ

 キャトルフィーユやエンジェルフェイスの姪で、母レディアルバローザは重賞2勝。母母ワンフォーローズはカナダ古牝馬チャンピオン。ローズSはスローで力んで走ってたが、上がりの競馬で完全に鋭さ負けした格好

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