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チェスナットコートとソールインパクトが豪州に到着

  • 2018年10月11日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲G1メルボルンカップに出走予定のチェスナットコート(C)netkeiba.com


(10月11日号 文=ポール・シムズ)

ソールインパクトはG3ジロングカップに向かう可能性も


 G1コーフィールドカップ(10月20日、コーフィールド競馬場)と、G1メルボルンカップ(11月6日、フレミントン競馬場)に出走予定のチェスナットコート(牡4)とソールインパクト(牡6)の2頭が1日、香港国際空港経由で豪州に到着した。出発当日、日本は台風による影響が心配されていたが、無事に飛行機は出発。現地時間1日午後、2頭はウェリビー検疫施設に到着した。

 コーフィールドカップ(最大出走頭数は18頭)の出走順位を見ると、ソールインパクトは現時点で29番目であり、エマージェンシー(補欠馬)の4頭を入れても出走できるラインに届いていないため、管理する戸田博文調教師は、コーフィールドカップに出走できない場合、翌週の24日(水)に行われるG3ジロングカップ(ジロング競馬場、2400m)に出走する予定であることを明らかにしている。

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▲メルボルンカップに出走できるチャンスを狙うソールインパクト(撮影:下野雄規、(C)netkeiba.com)


 2頭の到着に合わせて現地入りした戸田調教師は、「ソールインパクトは、2400mの距離はとても合っています。ジロングカップも2400mですから、どちらのレースに出走することになっても、距離に関しては全く心配していません」と話している。

 2010年にはアメリケイン、そして翌11年にはドゥーナデンといずれもフランス調教馬がジロングカップに優勝し、その後出走したメルボルンカップを制した。ジロングカップ優勝馬にはメルボルンカップ優先出走権が与えられるため、もしソールインパクトがコーフィールドカップへの出走が叶わず、ジロングカップに向かっても、メルボルンカップに出走できるチャンスは十分あるのだ。

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▲豪州移籍3戦目となるG1コーフィールドステークスに出走を予定しているトーセンバジル(C)netkeiba.com


 コーフィールド競馬場では13日、賞金総額200万豪ドルの3歳G1競走・コーフィールドギニー(1600m)を含む4つのG1が行われる。日本から移籍したトーセンバジルが(牡6)が、豪州移籍3戦目となるG1コーフィールドステークス(2000m、賞金総額100万豪ドル)に出走を予定している。

 昨年のG1香港ヴァーズで、ハイランドリールとタリズマニックのトップホースに続く3着に善戦したトーセンバジルは、豪州移籍2戦目となった前走G1アンダーウッドステークス(9月30日、コーフィールド競馬場、1800m)で、最低人気ながらも2着に好走した。

 ブックメーカー各社が、コーフィールドステークスで人気に予想しているのが、今年のG1ドバイターフでヴィブロス、リアルスティールなど日本の強豪馬をやぶって優勝したゴドルフィンのベンバトル(牡4)である。ベンバトルは、27日にムーニーヴァレイ競馬場で行われるG1コックスプレート(2040m)で、同レース4連覇を目指す豪州の名牝ウィンクスと対戦する。ウィンクスは、6日にフレミントン競馬場で行われたG1ターンブルS(2000m)で、連勝記録を28に伸ばし、G1・21勝目を挙げた。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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