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秋華賞は「欧州型ミスプロ系」に注目

  • 2018年10月12日(金) 19時00分

キングマンボやマキャベリアンは特に好成績


 昨年の秋華賞は雨の影響でタフな馬場になり、ハービンジャー産駒が1、3着。例年とは傾向が違いましたが、標準的な馬場で行われる場合の秋華賞は「欧州型ミスタープロスペクター系」の血を持つ馬が強いレース。

 なかでも、キングマンボやマキャベリアンは特に好成績。

 一昨年の勝ち馬ヴィブロス、2着のパールコードはマキャベリアンの血を持つ馬。

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 2013年1着のメイショウマンボ。15番人気3着のリラコサージュ、2014年3着のタガノエトワール。2015年8番人気3着のマキシマムドパリはいずれもキングマンボの血を持つ馬。

 アーモンドアイは父がロードカナロア。父の父父はキングマンボ。管理する国枝厩舎は同じくキングマンボを父系に持つアパパネで牝馬三冠を達成。アーモンドアイも秋華賞を勝てば、国枝厩舎はキングマンボ系で2頭の三冠牝馬を育て上げる偉業を達成することに。

 スカーレットカラーは父がマキャベリアンを持つヴィクトワールピサ。先に書いたように、一昨年の2着馬パールコードもヴィクトワールピサ産駒。母父ウォーエンブレムの産駒も2008年にブラックエンブレムが11人気の人気薄で秋華賞を優勝。

 パイオニアバイオも父がキングマンボ系。母は秋華賞2着のアニメイトバイオ。当時の勝ち馬の三冠馬アパパネにコンマ1秒まで迫った。アーモンドアイの2着に走れば、母娘で三冠馬の2着に走ることに。

 オールフォーラヴは母父がキングマンボ系。秋華賞に相性が良い血を持つ。母系はワンフォーローズの一族であること。同牝系の特徴はディープインパクトのようにキレのある種牡馬を配合しても「レース上がりに限界を持つ」こと。同牝系の一族が重賞レースで連対したのはすべて「レース上がり35秒」の時。秋華賞は過去10年中8年でレース上がりが35秒以上。ワンフォーローズ系向きのレース。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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