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ドゥラメンテの姪ラディアントパレス

  • 2018年10月31日(水) 12時00分
●カズブランパン(牡 栗東・西浦勝一 父ロードカナロア、母チリエージェ)
 セントウルS(GII)、アイビスサマーダッシュ(GIII)、京阪杯(GIII)を制したハクサンムーンの半妹。母チリエージェはセントウルS(GIII)で5着の実績がある。

 父ロードカナロアは次代のリーディングサイアーを狙う若手注目株で、牝馬三冠馬アーモンドアイをはじめ、ステルヴィオ(18年スプリングS-GII)、ケイデンスコール(18年新潟2歳S-GIII)、ファンタジスト(18年小倉2歳S-GIII)、サートゥルナーリア(18年萩S-2歳OP)などを出している。本馬は母の父がスプリンターのサクラバクシンオーなので1200〜1400mあたりが適距離だろう。

●クールウォーター(牝 美浦・堀宣行 父ディープインパクト、母クロウキャニオン)
 母クロウキャニオンは初年度産駒のキラウエア(父キングカメハメハ)を除き、2年目の以降、一貫してディープインパクトと交配されている。本馬で9年連続。1歳上のフォックスクリークまで8頭すべて勝ち上がっているのは素晴らしい。そのなかにはボレアス(11年レパードS-GIII)、マウントシャスタ(12年神戸新聞杯-GII・3着)、カミノタサハラ(13年弥生賞-GII)、ベルキャニオン(14年共同通信杯-GIII・2着)、ラベンダーヴァレイ(16年チューリップ賞-GIII・3着)、クリアザトラック(17年ラジオNIKKEI杯-GIII・4着)が含まれる。

 母方に入るCaerleon、Vaguely Nobleは父とニックスで、「ディープインパクト×フレンチデピュティ」もマカヒキ(16年日本ダービー-GI)、ショウナンパンドラ(15年ジャパンC-GI、14年秋華賞-GI)、ウリウリ(15年CBC賞-GIII、14年京都牝馬S-GIII)、アンジュデジール(18年エンプレス杯-Jpn2)など活躍馬が目白押し。高確率で走ってくるだろう。

●シングフォーユー(牝 美浦・牧光二 父ジャスタウェイ、母シングライクバード)
 母シングライクバードはフラワーC(GIII)3着、フローラS(GII)5着などの成績を残した。2代母シングライクトークは重賞で入着を繰り返し、3代母フリートークは重賞2勝。一族がコンスタントに走っているので信頼性が高く、本馬の半姉シングウィズジョイ(父マンハッタンカフェ)はフローラS(GII)を勝ったほかエリザベス女王杯(GI)でも2着と健闘した。

 本馬の父はジャスタウェイ。初年度産駒の現2歳世代はすでに11頭が勝ち上がり、アウィルアウェイ(18年ダリア賞-2歳OP)、ラブミーファイン(18年函館2歳S-GIII・2着)、アドマイヤジャスタ(18年紫菊賞-2歳500万下)、エイシンゾーン(18年新潟2歳S-GIII・5着)などが出ている。芝向きの中距離タイプ。

●マルニ(牝 美浦・堀宣行 父スクリーンヒーロー、母メジロフランシス)
 年度代表馬モーリス、東京スポーツ杯2歳S(GIII)2着馬ルーカスの全妹。2代母メジロモントレーは、牡馬相手にアルゼンチン共和国杯(GII)、AJCC(GII)など4つの重賞を制した名牝だが、モガミを父に持つ和合性に乏しいステイヤー血統なので、優れた能力を持ちながらその資質をコンスタントに伝えることができなかった。

 母メジロフランシスも現役時代は8戦未勝利と見どころなし。繁殖牝馬としては、1〜5番子まで中央で1勝(父メジロベイリー)、0勝(父サクラバクシンオー)、0勝(父アグネスデジタル)、0勝(父アルカセット)、0勝(父マヤノトップガン)という成績だったが、スクリーンヒーローを付けて誕生した6番子のモーリスが突如大噴火した。その全弟で9番子ルーカスも重賞で2着。よほど配合の相性が良かったのだろう。本馬はそれらの全妹。スクリーンヒーロー牝馬は小柄に出る傾向があるため牡馬に比べて成績はイマイチだが、本馬は450kg近くまで馬体が増えているので期待できる。芝向きのマイラー。

●ラディアントパレス(牝 栗東・中内田充正 父ハービンジャー、母アドマイヤセプター)
 母アドマイヤセプターは気性難に苦しみながら京阪杯(GIII)2着、スワンS(GII)3着など重賞で健闘した。その全弟ドゥラメンテは皐月賞(GI)と日本ダービー(GI)の二冠を制覇。2代母アドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯-GI)、3代母エアグルーヴ(年度代表馬)、4代母ダイナカール(83年オークス)という超良血で、母の4分の3同血にはルーラーシップ(12年クイーンエリザベス2世C-香G1など重賞5勝)がいる。

 本馬は母の初子で父はハービンジャー。「ハービンジャー×キングカメハメハ」の組み合わせはモズカッチャン(17年エリザベス女王杯-GI、17年フローラS-GII)、ブラストワンピース(18年新潟記念-GIII、18年毎日杯-GIII)と同じ。この組み合わせは連対率20.4%、1走あたりの賞金額473万円で、ハービンジャー産駒全体の15.9%、164万円を大きく上回る。母の気難しさが伝わっていなければ楽しみだ。芝中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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