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武豊騎手とのコンビ復活 8歳馬スマートレイアー陣営の願い「どうか無事に、そしてミラクルを!」

  • 2018年11月04日(日) 18時00分
GIドキュメント

▲昨年の香港カップ遠征以来の、武豊騎手とのコンビで復活へ (撮影:高橋正和)


スマートレイアー、8歳。白さ増す馬体で、時に気合を全面に出しながら後輩牝馬や牡馬相手に戦う。ファンから「レイアー姐さん」と尊敬される同馬は、6勝を挙げる武豊騎手とのコンビで、自身4度目のエリザベス女王杯に挑む。(取材・文:大恵陽子)


レッツゴードンキも慕うレイアー姐さん


 昨秋の京都大賞典。終始内ラチ沿いを回ってきたスマートレイアーは、直線で内から鋭く伸び、のちにGI馬となるシュヴァルグランやミッキーロケットら牡馬を退け優勝した。

「感動的で嬉しかったです」

 デビュー前から担当する加藤公太調教助手はそう振り返った。武豊騎手とはこの京都大賞典制覇でコンビ6勝目だった。

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▲スマートレイアーと担当の加藤公太調教助手 (撮影:大恵陽子)


 デビューしたのは5年前、桜花賞当日の3歳未勝利戦だった。

 スタートで立ち遅れながらも武豊騎手に導かれ、既走馬相手に勝利。秋には夕月特別(1000万下)を勝って秋華賞に駒を進めると、道中は後方2番手から直線で外から追い込みメイショウマンボから1.1/4馬身差の2着。

 年が明け、再び桜の季節に阪神牝馬Sを制覇して重賞初制覇を遂げた。

「ゲートについて行っていたのですが、初めての1400mであおって出遅れてしまって、『これはマズいな』と思いました。1番人気で、スタンドのどよめきが向正面のスタート地点にまで聞こえてきましたからね。どうなるんだろう、とバスの中で見ていたら、外からすごい脚で追い込んできて鳥肌が立ちました」

 加藤助手にとってもこれが重賞初制覇。

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