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JBCで馬券に絡んだ地方馬の傾向は?

  • 2018年11月03日(土) 12時00分

地方馬を軸に3連複や3連単を買うには勇気が必要


 4日はJBC。ご存知のように、今年はJRA京都競馬場での開催となりました。GIではなくJpnIではありますが、それが一度に3競走行われるのはJRAでは初めてのことです。

 さぁそうなると、ホームで戦うJRA勢にはアドバンテージがあるはず。これまで地方競馬場で開催されてきたレースでもJRA勢が圧倒していたわけですから、今年はさらにその色が濃くなるものと思われます。

 しかし、逆に言うと、今回のJBC3競走で地方馬が馬券に絡めば、それは大変な快挙です。もし勝ったら、NARグランプリの年度代表馬に選ばれる可能性大。2〜3着でも、超がつくほどの大健闘と考えていいでしょう。

 だからといって、地方馬を軸に3連複や3連単を買うには勇気が必要。小心者の私は、JRA馬を軸に据え、相手の中に地方馬を入れて応援(高配当を期待?)しようと思います。

 ちなみに、これまでの3競走で馬券に絡んだ地方馬は下記のとおりです(?は中央から地方へ移籍した馬)。

〈クラシック〉
01年 マキバスナイパー2着
03年 コアレスハンター3着
04年 アジュディミツオー2着
05年 ?レイナワルツ3着
06年 ボンネビルレコード3着
07年 フリオーソ2着
10年 フリオーソ2着

〈スプリント〉
01年 フレアリングマズル3着
05年 ?ハタノアドニス2着
07年 フジノウェーブ1着
08年 ?アルドラゴン3着
10年 ナイキマドリード2着
14年 ?サトノタイガー2着
17年 ?ブルドッグボス3着

〈レディスクラシック〉
12年 クラーベセクレタ2着
   ?サクラサクラサクラ3着
16年 トーセンセラヴィ3着
17年 ?ラインハート3着

 こうして見ると、地方馬で馬券に絡んでいるのは、生え抜きの地方馬ではなく中央から地方に移籍した馬のほうが増えているような気がします。今年で言えば、スプリントのキタサンミカヅキは期待できそうですし、レディスクラシックのブランシェクールが来てくれればけっこういい馬券になりそうです。

 さて、何はともあれいろいろ楽しみなJBC。私は船橋競馬場で“応援”します。実は当日、場内で予想トークショーを開催することになっているからです。ただし、そのお知らせは、この原稿を書いている2日正午時点で船橋競馬のホームページに掲載されていません。ひょっとしたら、内緒のサプライズイベントなのかも。でも、出演者として黙っているわけにはいかないのでバラしちゃいますよ!

 京都へは行けないという船橋近辺のみなさん、ぜひ御来場くださいね!!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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