GI出走馬はよく馬券に絡むが…
今週のエリザベス女王杯には昨年の優勝馬モズカッチャンが出走。おそらく人気にもなるだろう。このようなケースで悩むのが、リピーター予想の是非だ。同じレースを勝っているのだから適性はあるはずだが、一方で前年勝っているゆえに過小人気にはなりにくい。それでも買ってよいのかどうか、という話だ。
そこで、芝の古馬GIを優勝した馬が翌年の同じレースに出走した場合の成績がどの程度のものか、ある程度以上回数を消化しているGIについて調べてみた。同じレースを複数回勝っている馬については、それぞれを起点として複数回カウントする。
※データは1986年以降、昇格してGIになったレースは昇格後のみを対象とする。開催時期やコースの変更は無視する。エリザベス女王杯については古馬開放後のみ。リスト掲載順は牝馬GI→距離順。
ヴィルシーナのヴィクトリアマイル(2014年)が効いて回収率が高くなっているが、それを除くと回収率は単68%・複87%。レースによってかなりムラはあるが、全体的に見て「よく馬券には絡むが連覇はイメージ以上に難しい」という感じで、買うにしてもアタマ付けというよりは3連複の対象にするのが無難だろう。牝馬GIふたつで合計した複勝率は57.9%なので、切ってしまうのはちょっと怖い。
ただ、仮に勝ち切れないとしたら、当たり前の話だが他の馬が勝つ=今年の場合は2番人気以下が勝つということになる。そうすると馬単・3連単の配当はそれなりに望めるということにもなってくる。