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いよいよフィナーレを迎えるスプリング・レーシング・カーニヴァル

  • 2018年11月15日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲ロイド・ウィリアムズ氏所有の出走馬の中心ユカタン(C)netkeiba.com、撮影:大薮喬介


(11月15日号 文=ポール・シムズ)

ジッピングのオーナー 自らの所有馬の名前がついたレースに5頭を送り込む


 スプリング・レーシング・カーニヴァルにおけるフレミントン・ラウンドのハイライトとも言える「メルボルンカップ・カーニヴァル」が終了し、スプリング・レーシング・カーニヴァルは残すところあと1週間余りとなった。17日(土)は、舞台をフレミントンからメルボルン郊外のラドブロークス・パーク・ヒルサイド競馬場へ移し、ジッピングクラシック・デイが開催される。

 当日のメインレースは、芝2400mのG2ジッピングクラシック。2007年から2010年まで4年連続でこのレースを制したジッピングという馬に敬意を表し、それまでのサンダウンクラシックというレース名から、現在のジッピングクラシックに改名したのである。

 ジッピングのオーナーで殿堂入り馬主のロイド・ウィリアムズ氏はかつて、「ジッピングは私が一番大好きな馬でした」と述べている。ウィリアムズ氏は、自らの所有馬の名前がついたレースに、今年は5頭を送り込む予定だ。

 その中心とされているのがユカタン(牡4)である。本命視されながらも、11着と大敗した先週のG1メルボルンカップの雪辱を果たすことができるか、注目が集まる。

ビクトリア競馬便り

▲G1メルボルンカップの雪辱を果たしたいユカタン(C)netkeiba.com、撮影:大薮喬介


 このほか、連覇をかけて出走するザタージマハル(牡4)、10月20日に行われたG1コーフィールドカップで2着に惜敗したホームズマン(セン4)、欧州からの移籍組サーアイザックニュートン(セン6)やミッドターム(セン5)が出走を予定している。さらに、ユカタン同様、メルボルンカップに出走したクリス・ウォーラー厩舎のフーショットザバーマン(セン10)やリンジーパーク所属のステイヤー、ヴェンチュラストーム(セン5)のほか、英国から移籍2戦目のG3ベンディゴカップ(10月31日、芝2400m)で僅差の2着に好走したダルハーライルド(セン5)ら16頭のラインナップにご注目頂きたい。

 土曜日のカードには、ジッピングクラシックのほか、G2サンダウンギニーズ(1600m)、G3ケヴィンヘファーナンS(1300m)、G3サンダウンS、G3エクリプスS(1800m)、G3サモンドS(1500m)の計6つの重賞が組まれていて、ラドブロークス・パーク・ヒルサイドのプレミア開催となっている。

 2018年のスプリング・レーシング・カーニヴァルは、24日(土)のバララット競馬場で行われるバララットカップ・デイ(メインレースは2200mの準重賞バララットカップ)でフィナーレを迎える。

1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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