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【ジャパンC】6歳以上不振、ディープはハッキリ女性上位

  • 2018年11月18日(日) 18時00分
アーモンドアイ

▲京都内回りから東京に替わって差しやすくなりそうなアーモンドアイ(撮影:下野雄規)


過去10年のジャパンCにおいて6歳以上の連対例はない。5歳時に連対したサウンズオブアース、ラストインパクト、トーセンジョーダンも翌年は着外に敗れ去った。シュヴァルグランにとっては少し嫌なデータか。ディープインパクト産駒は[3-2-1-13]、うち牝馬は[3-1-0-6]。15年と13年に牝馬ワンツーを決めているように、牝馬の斬れ味が活きるレースになればまとめて好走する。いっぽう牡馬は[0-1-1-7]と不振。人気が[0-1-0-8]だから仕方ない部分もあるが…。サトノダイヤモンドやマカヒキにとっては少し嫌なデータ。(解説:望田潤)


アーモンドアイ

 母フサイチパンドラはエリザベス女王杯勝ち。3代母セックスアピールはエルグランセニュールやトライマイベストを産んだ名繁殖。本馬はトライマイベストの3/4同血クロス5×2を持ち、父のしなやかさと母のパワーを足して割ったような体質がとにかく絶妙だ。だんだんマイラーっぽい肉付きになってきたようにも見え、ベスト距離は1800〜2000mだろうが、京都内回りよりは東京のほうが間違いなく差しやすい。JCは牝馬が強いレースでもある。

距離○ スピード◎ 底力○ コース◎

ウインテンダネス

 函館記念に勝ったブライトサンディーに、あまりスピードを伝えなかったミスプロ系マジックマイルズ、トニービン系ながら1600〜2000mで活躍したカンパニーが配され、5歳に芝長距離で覚醒した本馬が出た。なかなか掴みどころのない血統だが、東京では長くいい脚を使うのに、京都芝[0-0-0-6]というのはトニービン系らしい。AR共和国杯はスローすぎて持ち味が活きず。もっと持続力勝負に持ち込みたい。

距離○ スピード△ 底力○ コース◎


カプリ

 母母ディアミリナはマルレ賞(仏G2・芝2400m)勝ち馬。母父アナバーはダンジグ系のマイラーでクイーンズリングの母父。ガリレオ産駒の欧クラシックホースで、クラックスマンをクビ差抑えて愛ダービーを勝ち、ムーアを鞍上に英セントレジャーも制覇。ただガリレオ直仔は日本の芝ではオープン〜準オープンで連対ゼロ([0-0-0-22])。本馬もいかにも欧州12F向きの重厚なストライドで走る。

距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

ガンコ

 近親にヴィットリオディカプア賞(伊G1・芝1600m)のアンナモンダなどがおり、独オークス馬アンナパオラに辿り着くドイツの名牝系。そこにナカヤマフェスタ(宝塚記念)とシングスピール(JC)が配され

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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