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【騎手のGIコース解説】サウンドトゥルーで勝利 大野拓弥騎手がチャンピオンズCの中京ダ1800mを解説(無料公開)

  • 2018年11月25日(日) 18時02分
GIドキュメント

▲2016年にサウンドトゥルーで勝利した大野拓弥騎手 (C)netkeiba.com


GIが行われる舞台を、実際に勝ったことのある騎手やそのコースを得意としている騎手に解説していただくこのコーナー。チャンピオンズCの中京ダ1800mの解説をしていただくのは、2016年にサウンドトゥルーで勝利した大野拓弥騎手です。メンバー最速の上がりで、同馬をGIタイトルに導いた大野騎手。勝利のポイントはどこだったのでしょうか?

(取材:編集部)


先行馬有利なコース形態、コース取りが大きなポイント


――2016年のチャンピオンズCをサウンドトゥルーで制した大野騎手。メンバー最速の上がり35秒8という、芝のレース並の瞬発力で直線一気を決めたポイントはどこでしたか?

大野 サウンドトゥルーの持ち味を生かして勝つには、あれ(直線勝負)しかないな、と思って乗っていました。内々をロスなく立ち回って、4コーナーも外へ出すのではなく内を狙っていたので、結果的にそれが上手くいきました。

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▲大野「持ち味を生かして勝つには直線勝負しかないなと」 (C)netkeiba.com


――追い込み馬で外の進路ではなく内を突くのは、前が詰まるロスや進路を切り替えるロスがあるかと思いますがそのあたりはいかがですか?

大野 追い込み馬に乗る以上、どのレースでも前が詰まるリスクや外を回るロスは常にありますね。でもサウンドトゥルーにはずっと乗せてもらっていたので、いいところも悪いもすべて分かっているつもりです。

 外を回すということは、どうしても長く脚を使う必要があります。違う言い方をするならダラダラと走らせる感じになりやすい。でも、内を突いて捌くことができれば溜めていた脚を爆発的に使うことができる。つまりメリハリをつけることができます。サウンドトゥルーはそういった器用なところもあったので、外ではなく内を突くという作戦を取ることができました。

――レースの上がり3Fが37秒7。サウンドトゥルーの上がり3Fが35秒8。レースの上がりを約2秒も上回っていますが、それだけペースが速かったということですか?

大野 そうですね。ペースはかなり速かったと思います。やはりGIですし、その中で強い先行馬が多くいたので、ある程度速い流れにはなるなと思っていました。展開が向いたことと、サウンドトゥルーの末脚を信じて持ち味を生かせたことが勝因だったと思います

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▲大野「展開と、持ち味を生かせたことが勝因」 (C)netkeiba.com


――中京ダ1800mの攻略のポイントはどこでしょうか?

大野 基本的には先行馬が有利です。同じ左回りのコースで新潟競馬場もありますが、新潟は圧倒的に先行馬が有利なコース。新潟に比べれば中京の方が差し・追い込みが決まりますが、それでも先行馬有利は変わらないと思います。差し・追い込み馬の場合は、どういったコース取りをするか。これが勝負のポイントになると思います。

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