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2019年のJBC開催を控えた浦和競馬場。未来へ向けて3歳世代に期待/浦和記念

  • 2018年11月22日(木) 18時00分

若駒たちの登竜門に今年も将来有望な3歳馬たちが参戦


 今年70周年を迎えた浦和競馬場で11月23日(祝・金)に行われる『第39回浦和記念』。ヴァーミリアン、スマートファルコン、ケイティブレイブが3歳でこのレースを制したのちに大躍進を遂げ、若駒たちの登竜門的な位置付けになっているレース。今年も有望な3歳馬が出走予定。まずJRA勢4頭から見ていきましょう。

 JRAから出走する3歳馬はレパードS、白山大賞典と重賞連勝中のグリム。今年の3歳世代は古馬に混じってもレベルの高い力を見せており、ルヴァンスレーヴを筆頭に先日のJBCクラシックでオメガパフュームが2着に来るなど大活躍。5月の青竜Sではそのオメガパフューム(3着)を破って1着。グリムもまた3歳世代を牽引する1頭と言っていいでしょう。続くユニコーンSは直線ではスムーズな競馬ができず脚を余しての敗戦(9着)で参考外。

 その後、左回りの新潟・レパードSを制したのち金沢・白山大賞典も逃げて5馬身差の圧勝劇を演じました。浦和記念はコーナーを6回まわる左回り2000m戦。浦和参戦は初めてですがこの戦歴は心強い材料。実績ある古馬たちは58kgに対し、グリムは54kg。斤量差を活かし、ここでも若い力の台頭なるか。大注目の存在です。

重賞連勝中の3歳馬グリムが注目の存在(写真は18年白山大賞典優勝時、撮影:武田明彦)


 JRAの古馬勢3頭は前走JBCクラシックに出走。3頭とも二桁着順という結果でしたが、舞台が変わってどこまで変わり身を見せてくれるでしょうか。

 着順で挙げていくと10着だったオールブラッシュ。昨年2月の川崎記念を制し、5歳で重賞初制覇。今年に入ってからもかしわ記念でゴールドドリームの2着に健闘するもその後は低迷した成績が続いています。前走は先行して流れに乗れていたものの最後は止まって10着。昨年3着だったこのレースで久しぶりの勝利を挙げることができるか、改めて期待したいと思います。

昨年3着、今年は勝利を目指したいオールブラッシュ(写真は18年帝王賞パドック時、撮影:高橋正和)


 13着だったアポロケンタッキー。10月の日本テレビ盃でケイティブレイブの2着だったあと前走プラス16kg。大型馬とはいえ少し太め残りで、本来の力からすれば納得のいかない大敗。しかし過去にも大敗後に一変して走ったことがある馬で、要注意。鞍上は前々走に続いてモレイラ騎手。人馬ともに浦和競馬場初登場で、久しぶりの勝利を狙います。

アポロケンタッキーは再びモレイラ騎手とのコンビ(写真は18年日本テレビ盃出走時、撮影:高橋正和)


 15着だったクリソライト。3歳でジャパンダートダービーを制し、その後も日本テレビ盃(2014年)、ダイオライト記念3連覇(2015年、2016年、2017年)、コリアC(2016年)と多くのタイトルを奪取している8歳馬。前走は1年2か月振りの実戦で、スピードに対応しきれず敗戦。浦和記念は2016年にケイティブレイブの2着があり、叩き2戦目で古豪がどこまで復調してくるでしょうか。

1年2か月振りの前走を叩いて、復活を狙う古豪クリソライト(写真は17年ダイオライト記念優勝時、撮影:高橋正和)


 浦和記念は過去5年で地方馬が2勝。2014年はサミットストーン、グランディオーソ、トーセンアレスと1着から3着まで地方馬が独占。2015年はハッピースプリント、サミットストーンで1、2着。2016年は3着ハッピースプリント。昨年は2着ヒガシウィルウィンと地方馬たちが上位に来ることの多いレース。期待の地方馬もご紹介しましょう。

 3歳馬ヤマノファイト。今年の羽田盃を制した南関東クラシックホース。ホッカイドウ競馬の2歳重賞・イノセントCとサンライズCを勝利し、船橋に移籍後もニューイヤーC、京浜盃、羽田盃を3連勝と大活躍。続く東京ダービーは7着でしたが、初めての古馬との対戦となった前走・埼玉新聞栄冠賞では同斤量58kgで2着。今回54kgというのは好材料。浦和コースも【1-1-0-0】と相性が良く、JRA勢に混じっても上位を狙える存在です。

今年の大井・羽田盃を制した南関東クラシックホース、ヤマノファイト(写真は18年羽田盃優勝時、撮影:高橋正和)


 トーセンデュークはJRAからの転入初戦の前走・埼玉新聞栄冠賞を快勝し重賞初制覇。初ダートだったことに加え、自身初めて逃げの戦法に出ての勝利で、あっと言わせました。鞍上は前走に続いて森泰斗騎手。今回はどんなレースを見せてくれるか決して軽視できない1頭です。

 シュテルングランツも前走はJBCクラシックで16着。的場文男騎手とのコンビで先行し、途中は見せ場たっぷりの走りでした。2走前にはJRAから移籍後3戦目で東京記念を制覇。今回もその存在を主張する走りを見せて欲しい1頭です。

前走は果敢にJBCクラシックに挑戦したシュテルングランツ(写真は18年東京記念優勝時、撮影:高橋正和)


 ここまでのダート戦線でレベルの高い走りを見せている3歳世代。浦和記念でも世代交代を告げるのか? そして京都競馬場で行われたJBCクラシック組の結果をどう見るのか? かつてのヴァーミリアン、スマートファルコン、ケイティブレイブのようにここをきっかけに飛躍した馬たちの後に続くのはどの馬か? ジョッキーも豪華メンバーが揃って大注目の一戦です。

 来年2019年11月、JBC競走が開催される浦和競馬場。暮れの東京大賞典はもちろんですが、来年の大一番をも見据える戦いが早くも始まっています!

※次回の更新は11月27日(火)18時。翌日に園田競馬場で行われる「兵庫ジュニアグランプリ」のコラムをお届けします。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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