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自信の◎、ラヴズオンリーユーにS級評価!/丹下日出夫のPOG手帖

  • 2018年11月26日(月) 20時01分

『POGの王道』でおなじみの丹下日出夫が、週末に行われた全2歳戦のなかから、ダイジェスト映像とともに今後クラシック戦線で有力になるであろう若駒たちをピックアップしてご紹介! タッチングスピーチ全弟や、マカヒキ全弟など、今回も血統馬が続々登場! この中から、S級評価に輝いたのは…!?(※評価はS〜Eの6段階)

クラージュゲリエ(牡2・キングカメハメハ×ジュモー)


■24日(土):京都11R・京都2歳S(GIII)/芝2000m/2分1秒5(良)

 リップチェーンを装着した馬が、なんだか多い。若いからかな? それとも、そういう敏感質な馬が、たまたまそろったのだろうか。

 クラージュゲリエも、前回の札幌2歳Sは、最速の上りをマークしながらも、一人相撲をとって3着に敗れている。

 しかし、今回の鞍上は新馬勝ちした時と同じくモレイラ。身体は14キロ増の476キロ、体調はしっかりと把握。動かしどころに自信があったのだろう。好スタートを決めたが、ポジション取りはゆっくりめ。道中はモレイラ独特のチョー短い手綱で、1000m通過・1分2秒3という緩ペースにも中団内で我慢が効いている。

 3〜4コーナーは、京都内回り2000mをしっかりと意識。膨らむでもなく包まれるでもなく、後半1000mは59秒2、上り3Fのレースラップは11秒6-11秒2-11秒6(34秒4)。対する自身の上りは最速の33秒8、2分1秒5という走破タイムにまとめた。

 よし、この競馬ならクラシック一直線――そう展望を語りたいところだが、次走は乗り替わり。クセなどいろいろ、約束事を確認する必要があるかもしれない。

 半馬身差の2着に競り負けたブレイキングドーンは、萩Sで放馬。キツく仕上げると前進気勢が強くなるのを考慮したこともあるのだろう。前走比18キロ増の数字通り重め。後肢の踏み込みが少し甘くなっていたぶん、ひと踏みが足りなかったが、教え込めばかなり強くなる。重馬場はたぶん、ベラボーに上手い。

 ワールドプレミアはマイナス8キロでガス欠。ミッキーブラックも、珍しく今日はイレ込みがキツかったけれど、みんなまだ、クラシックまでには、たっぷりと時間があります。【評価A/適性・芝2000m】

サトノルークス(牡2・ディープインパクト×リッスン)


■24日(土):京都4R・未勝利/芝1800m/1分48秒4(良)

 冠に「サトノ」がつく、セレクトの良血馬。なんだか毎週同じこと書いているような気がするが(笑)、全姉のタッチングスピーチは、ローズS勝ち、エリザベス女王杯3着。もう一頭の全兄ムーヴザワールドとも、サイズや骨格が違い、すっとした鼻立ちが涼し気だ。

 デビュー戦は時計差なしの2着に競り負けたが、10キロ増の470キロで登場。1000m通過・1分2秒4というスローと、ジンワリとした脚質を素早く読み取り、早々と先頭。上り3Fを11秒5-11秒1-11秒4(34秒0)で、パンチアウト。1分48秒4という好タイムに対応できたのも、思わぬ収獲となった。距離延長は歓迎、さて、春本番のローテーションを、これからジックリ考えよう。【評価A/適性・芝2200m】

ラフェリシテ(牝2・ルーラーシップ×シュプリームギフト)


■24日(土):京都5R・新馬/芝1400m/1分21秒9(良)

 ルーラーシップ産駒にしては、428キロと小さめ。首回りも筋っぽく、パドックの周回は格別な感触はなかった。

 しかし、返し馬でも実戦でも、モレイラが促すと即座に反応。1000m通過58秒2-1200m通過・1分9秒9という厳しいペースの上に立ち、直線1Fからまたひと踏ん張り。1分21秒9は、初陣とすれば上々。ルーラー牝馬は、頑張り屋が多いなぁ。

 一戦燃焼系、体型的に、あまり大きくはならないだろう。タフなレースを緒戦で経験したことで、1F延長はクリアできるが、次走の造り方に注意。【評価B/適性・芝1400m】

メイクハッピー(牝2・スクエアエディー×シラールールズ)


■24日(土):東京9R・カトレア賞(2歳500万)/ダート1600m/1分38秒3(良)

 牡馬に交じっての混合戦。マル外ではあるが、牝馬のぶん、ダート馬にしては若干線が細く映る。

 しかし、上り3F37秒0というレースの上りを36秒6でグイとひと差し。走破タイムは、やや重条件の新馬戦より遅くなったが、パサパサの乾燥馬場で、初陣より0秒6も速い上りラップが使えた。

 世代牝馬のダートマイル界の「ヘソ」となる良質ダートマイラーに名乗り。

 カトレア賞はケンタッキーダービーへのポイントレース。しかし、牝馬。アメリカからの輸入馬がケンタッキーダービーへ逆輸出?

 ちなみに、6Rの新馬戦・ダート1600mを楽勝したオーヴァルエース(牡・ヘニーヒューズ×アブラシオ)の決着タイムは1分38秒9、上りはなんと36秒1。同条件なら本馬も、すぐに2勝目が見える好素材。【評価A/適性・ダート7〜8F】

ヴァンランディ(牡2・キングカメハメハ×ハッピーパス)


■25日(日):東京3R・未勝利/芝2000m/2分0秒3(良)

 デビュー戦の東京1800mは、まだ身体に筋肉がつききっていない感じ。440キロ台と小柄、兄コディーノにも姉チェッキーノにも、似ていない。折り合いを欠き気味で4着に失速した初陣を思うと、さらに1F長い2000mを、なぜ使ったのだろう?

 5F通過は1分1秒2のスロー。馬込で上手く脚をためていたが、上り3Fは34秒0。しなやかにゴールを駆け抜けたが、終わってみれば、ルージュバックが保持していた2歳レコードを0秒5更新する2分0秒3ですか。

 レース内容は確かにしっかりしていたが、見た目はそんな、ベラボーに速くも強くもないように見えたが…。土曜日の馬場は、特別速いワケでもなかった。JC当日は、少し水でもまいて、クッションをよくしたのかな?

 うーん。「S」をつけるほどの自信がない。中山替わりなどどうか。次走でもう一回、様子をみたい。【評価A/適性・芝1800m】

ラストドラフト(牡2・ノヴェリスト×マルセリーナ)


■25日(日):東京4R・新馬/芝1800m/1分49秒6(良)

 母は桜花賞馬、1歳のクラブ募集時から動向を見守ってきたが、父ノヴェリストのシルエットによく似た、短めの脚、硬質な黒鹿毛。デビュー時期はいつだろう。どのくらいのサイズになるだろう。そう、成長曲線が描き辛い馬だった。

 しかし、戸田厩舎渾身のハードトレにも楽々対応。454キロながら、11秒5-10秒9-11秒1(3Fは33秒5)というレースラップを、33秒1でライバルを競り落とす。

 うーむ。3Rの未勝利も全体時計は速かったが、新馬でラスト2F推定10秒台のラップがでたのか。

 メインのJC、アーモンドアイ・2分20秒6の大レコードが出るのも納得かも…。【評価B/適性・芝1600m】

ウーリリ(牡2・ディープインパクト×ウィキウィキ)


■25日(日):京都5R・新馬/芝1800m/1分49秒6(良)

 兄はマカヒキ、そういうキャッチが必ずついて回る。血統馬は大変だ。とりあえず新馬は勝っておきたいな。

 1000m通過・1分2秒7のスローを見越し、直線入り口ではもう先頭集団。アクセルが吹きあがるまでに時間がかかったように感じたが、レースラップをみると11秒7-11秒3-11秒2の加速ラップ。

 兄マカヒキの新馬のレース上りは11秒6-11秒1-11秒2だった。兄にまずまず近い線にいっている。【評価B/適性・芝1800m】

ラヴズオンリーユー(牝2・ディープインパクト×ラヴズオンリーミー)


■25日(日):京都9R・白菊賞(2歳500万)/芝1600m/1分33秒6(良)

 予想は自信の◎、しかしマイナス14キロ(452キロ)。スタートで立ち遅れたときはビビりましたよ。

 1000m通過は58秒4という、前崩れのハードな流れになったが、しかし大外チョイスはどうか。派手にマクろうとして、残り100mで脚色が鈍る馬を数えきれないほど見てきたが、レースの上りが35秒2に対し、自身のソレは33秒9。数字通り、このメンバーではちょっと桁が違った。距離延長も、普通に能力でこなす。

 評価はS。ただ、あの体重であの時計、あの上りで走ると、かなり疲れが残るかもしれない。どこでもう一度成長を促すのか。桜花賞までのローテを、しっかり組み立てたい。【評価S/適性・芝1600m】

(文中敬称略・監修:丹下日出夫)

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