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連勝の勢いあるデルマルーヴルか、3勝馬リンゾウチャネルか/兵庫ジュニアグランプリ

  • 2018年11月27日(火) 18時00分

暮れの2歳チャンピオン決定戦に向けて見逃せない戦い


 11月28日(水)、園田競馬場で行われる2歳重賞『第20回兵庫ジュニアグランプリ(ダート1400m)』。過去10年の勝ち馬から2008年スーニ、2009年ラブミーチャン、2015年のサウンドスカイと3頭の全日本2歳優駿勝ち馬を輩出。さらに2010年リアライズノユメは全日本2歳優駿で2着、2016年ローズジュレップは3着と、このまま暮れの2歳チャンピオン決定戦に向けて見逃せない戦いとなっています。

 出走経験の少ない2歳馬たちの戦いゆえ力の比較が難しい一戦ですが、今年も来年のダートクラシック戦線や古馬になってからの可能性も見据えて検討したいメンバーが揃いました。JRA5頭、地元兵庫4頭、浦和2頭、北海道1頭の12頭立て。最初にJRA勢からご紹介しましょう。

 まず、デルマルーヴル。新馬戦は4着に敗れましたが、その後2連勝中。前走・オキザリス賞では中団内からの競馬。直線で器用に内を突いて伸び、ゴール前の追い比べを制した瞬発力と勝負根性は2歳馬ながらなかなかのもの。スタートが遅い点がカギとなりますが、鞍上は昨年ハヤブサマカオーでこのレースを制したルメール騎手。決め手勝負になれば上位争い必至の存在。

決め手勝負になれば上位争い必至のデルマルーヴル(写真は18年オキザリス賞優勝時、撮影:下野雄規)


 牝馬・デンバーテソーロはメンバー中唯一のダートグレード競走経験者。その前走・エーデルワイス賞では1番人気に推されるも先行したアークヴィグラスにクビ差及ばず2着。地方競馬への遠征2度目で改めて1着を狙います。田辺裕信騎手とは初コンビ。先週、浦和記念を制した田辺騎手の2週連続ダートグレード競走制覇なるかにも注目。

田辺裕信騎手と初コンビのデンバーテソーロ(写真は2歳未勝利優勝時、撮影:武田明彦)


 2戦2勝無敗の牝馬・オルトグラフ。前走・なでしこ賞は外を回って直線で鋭く伸びて2着に4馬身差。新馬戦が7枠12番、2戦目が8枠9番とここまで外枠からの競馬で、今回は2枠2番。馬群にもまれた経験が無い点が心配ではありますが、末脚確実で無敗のままタイトル奪取なるでしょうか。

2戦2勝の牝馬・オルトグラフ(写真は18年なでしこ賞優勝時、(c)netkeiba.com)


 イッツクールはデビュー戦以来久しぶりのダート。そのデビュー戦では出遅れてそのまま9着でしたが、その後は芝で2勝を挙げ、特に前走はききょうSを逃げ切り、オープン勝ちを収めました。ダートでも先手を取れれば怖い1頭です。

デビュー戦以来久しぶりのダートとなるイッツクール(写真はききょうS優勝時、(c)netkeiba.com)


 今回が初めてのダート戦となるシングルアップ。新馬戦、フェニックス賞を連勝したのち、芝の重賞・小倉2歳S6着、京王杯2歳S7着。初コンビ、モレイラ騎手がいかに未知の魅力を引き出すか? スタートから注目です。

今回が初めてのダート戦となるシングルアップ(写真は18年フェニックス賞優勝時、(c)netkeiba.com)


戦歴の少ないJRA勢と比べると場数を踏んでいる地方勢も活躍する


 兵庫ジュニアグランプリは、戦歴の少ないJRA勢と比べると場数を踏んでいる地方勢も活躍するレース。中でも2歳戦に力を入れているホッカイドウ競馬勢は、ここ2年でも2016年1着ローズジュレップ3着バリスコア、昨年は3着ソイカウボーイが上位に来ています。

 今年のホッカイドウ競馬からはただ1頭リンゾウチャネルが出走。前走・鎌倉記念に遠征し2着。圧勝した勝ち馬ミューチャリーの強さばかりが目立ったレースでしたが、同レース4着だったヒカリオーソが平和賞を制するなどその後活躍している鎌倉記念組。2走前には盛岡の芝の重賞・ジュニアグランプリも制しているメンバー中唯一の3勝馬(ここまで【3-3-0-0】)。鞍上の五十嵐冬樹騎手、管理する堂山芳則調教師は2005年にモエレソーブラッズでこのレースを制しているコンビ。今年もホッカイドウ競馬所属馬の活躍なるか、目が離せません。

ホッカイドウ競馬から参戦するリンゾウチャネル(写真は18年鎌倉記念出走時、撮影:高橋正和)


 浦和のトーセンガーネットは前走・平和賞でヒカリオーソの2着と南関東では上位の力を持つ牝馬。今回鞍上に迎えたのは兵庫の田中学騎手。管理する小久保智調教師とは2014年ジャジャウマナラシでこのレースを制している、こちらも心強いコンビです。

鞍上に兵庫の田中学騎手を迎えるトーセンガーネット(写真は18年レイクサイドスター特別優勝時、撮影:高橋正和)


 スーニ、ラブミーチャン、ケイアイレオーネ、ニシケンモノノフと2歳戦のみならずここから息長く活躍するダートホースたちの登竜門・兵庫ジュニアグランプリ。若駒たちがどんな走りを見せてくれるか?! 未来を見据えて注視したい戦いです。

※次回の更新は12月11日(火)18時。翌日に船橋競馬場で行われる「クイーン賞」のコラムをお届けします。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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