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【JRA騎手の馬券対決(4)】このままじゃ終われない!戦いは延長戦で…「あ〜、気持ちいい〜!」

  • 2018年11月28日(水) 18時01分
with 佑

▲3Rの戦いを終えて…結果は、佑介騎手の一人勝ち!


今回の「with 佑」は特別編、JRAジョッキーズの馬券対決をお届けします。メンバーは藤岡佑介騎手、藤岡康太騎手、浜中俊騎手の3名と、“園田通”の藤懸貴志騎手がアドバイザーとして参加。舞台は10月25日の園田競馬場。当日のメイン競走を含む3Rで勝負し、最終金額が一番多かった騎手が勝利。

結果は、佑介騎手の一人勝ち! 同率最下位の康太騎手&浜中騎手には、読者の方に私物プレゼントをしていただきます(※)。企画自体はここで終了ですが、このまま終わるわけにはいかない負け組3名は、反省もそこそこに最終レースの検討に突入。そこで、さらなるドラマが…!?

(※対象は、対決前の勝者当てクイズに参加いただいた方で、佑介騎手を1位にされた方が対象となります。抽選で当選された方に、プレゼントを贈りさせていただきます。発表は発送をもってかえさせていただきます)

(構成:不破由妃子)


◆「下原さん、頼む!頑張れッ!」

 佑介騎手の一人勝ちに終わった第1回馬券対決。企画自体はここで終了ですが、このまま終わるわけにはいかない負け組3名は、反省もそこそこに最終レースの検討に突入。もちろんここには勝者・佑介騎手も参戦。ここまで堅く収まっていたこの日の園田競馬ですが、はたして最終レースの結末は──。

with 佑

▲手持ち金を使い果たした浜中騎手と康太騎手はチーン…


 と、その前に、各自の渾身の買い目をチェック!

佑介 僕は3番(ヴァルディスーザ・永島・1番人気)と9番(アイアイハッピー・下原・7番人気)の馬単裏表と、この2頭の3連単2頭軸マルチで勝負。3着目は手広く、5番(シップオブテセウス・田中・4番人気)、6番(イケノコスモス・大山・6番人気)、7番(マイネルデュエル・渡瀬・9番人気)、8番(ロマンチックワーク・広瀬・8番人気)、10番(ムチャチャマヒカ・竹村・5番人気)、11番(アビラウンケン・山田・3番人気)、12番(ディナミック・松本幸・2番人気)の7頭です。

康太 あ、僕もほぼ同じかも。3番と9番の2頭軸で、3着目は6番、8番、10番の3頭で勝負です! 5番も気になったんだけど…、最後の最後に切りました。

浜中 僕は3番の馬単1着固定で、相手は6番と9番の2頭! 3番と9番がくればみんな当たりやね。貴志は?

藤懸 本命は10番! 10番の3連単1頭軸マルチで、相手は3番、8番、9番、11番の4頭です。今日はここまで堅いですけど、この最終は荒れそうですよ〜!

 それぞれの勝負馬券を握りしめ、ゴール前に陣取る4人。レースは12番ディナミックの逃げで始まり、佑介騎手、浜中騎手、康太騎手の軸馬、3番ヴァルディスーザ、9番アイアイハッピーが続く展開に。4コーナーを回ったところで、外から下原騎手騎乗の9番アイアイハッピーが先頭へ──。

with 佑

▲最終レースをかじりついて観戦する4名


 佑介騎手の「下原さん、頼む!頑張れッ!」という絶叫が響くなか、9番が2着以下を3馬身突き放して見事にトップゴール! 1着9番、2着3番という結果に、この2頭を中心に馬券を組み立てていた3人が一瞬、色めき立つも…。

康太 あれ? (3着の)5番買ってないかも…。

佑介 俺、めっちゃ当たってるわ(笑)。払い戻し、50万くらいあるんちゃう?

浜中 逆やった〜(泣)。(佑介騎手は)しっかり裏表買ってたぁ〜。しっかりしてはるわ…。

康太 俺、なんで5番削ったん…。たしか5番か6番で悩んで…。

佑介 3連単1点5000円で買ってたんやろ? 5番を買ってたら120万やん! 1頭削ったばっかりに、120万を逃すとは…。

康太 3万円をケチったばかりに…。

藤懸 康太さん、3万円じゃなくて1万円ですよ。2頭軸ですから、3着目に1頭追加しても増えるのは2点ですもん。

康太 ………。

浜中 アハハハ!!!

康太 最後にきてバカが響いた〜(泣)。1万円ケチって帯封逃すなんて…。

佑介 アホや(笑)。競艇では大きいところを当てたことあるけど、地方競馬でこんなに大きく当てたのは初めて。

 というわけで、最終レースも佑介騎手の圧勝! しかも、馬単3,750円を10,000円、3連単24,650円を500円的中させ、払い戻しは498,250円也! まさか最後にこんなドラマが待っているとは…。

with 佑

▲馬単3,750円を10,000円、3連単24,650円を500円的中、最終レースも佑介騎手の圧勝!


with 佑

▲払い戻しは498,250円也! カメラに笑顔を向ける佑介騎手


 笑いが止まらない佑介騎手の傍らで、50万の札束を茫然と見つめる負け組3人。なかでも人一倍うなだれていたのは──。

藤懸 僕の軸馬、ムチャチャマヒカは見せ場なく6着でした…。

浜中 誰がミスター園田や! お前はもう園田を語るな!

藤懸 今さらですけどね、僕ね、知識はあっても実績がないんです(苦笑)。僕が園田で語れるのは、勝負服を見てジョッキーが誰かとか、ジョッキーの家族構成とか…。それにしても佑介さん、マジでかっこいいっすよ!

康太 いやいや、お前が当てろやっていう話やで(笑)。

浜中 貴志が呼ばれた意味…(苦笑)。

藤懸 それにしても、すごい展開でしたね。現地にくるのは久しぶりだったので、ホントに楽しかったです!

with 佑

▲戦いの前は元気にアドバイスをしていたミスター園田、ぜひリベンジをお願いします!


──では、次回の馬券対決のタイトルは、「園田の王者・藤岡佑介に挑戦!」ですね。

藤懸 間違いない!

佑介 あ〜、気持ちいい〜!

康太 あ〜、具合悪ぅ…。

──ミスター園田としてこのまま終わるわけにはいきませんよね。藤懸さん、ぜひリベンジしてください。

藤懸 ぜひぜひまた呼んでください。あ、1年後くらいに…。

──なぜ1年後!?

藤懸 いや、アドバイザーとして呼ばれたのに、ホントに自分が情けなくて…。1年間、みっちり勉強し直してきますんで、次回もまたよろしくお願いします!

with 佑

▲園田競馬さん、お世話になりました!また次回お会いしましょう〜!!


(文中敬称略、了)


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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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