“3歳馬・シンボリクリスエス産駒・500キロを超す馬体”を唱えたい

　どうしても目立っているのが、この秋は3歳世代だ。チャンピオンズCは、昨年の最優秀ダート馬が回避し、余計その感を強くしている。中でも、交流GI2連勝中のルヴァンスレーヴの強さが一番。スタートが徐々によくなり、つれてレース振りがちがってきた。

　ダート戦は、特に血統も気にしたいが、父シンボリクリスエスは気に入っている一頭だ。現役時代、青葉賞を勝ってダービーが2着だったが、その安定した脚質は信頼できた。秋の天皇賞と有馬記念を連覇したときには、我が意を得た活躍を喜んだものだが、ダートは一度も走ることはなかった。

　だが、本来はバリバリのアメリカ血統で、走っていればアグネスデジタルのようなこともあったかもしれないと思っている。産駒からダートGI3勝のサクセスブロッケンが出たときに、強くそう思っていた。シンボリクリスエスの産駒は自身もそうであったように、その成長力に魅力がある。ルヴァンスレーヴは間違いなくその一頭に入る。

　このレースが中京で実施されるようになって、これまで4年間で6頭の3歳馬が出走しているが、唯一3年前のノンコノユメだけが2着と連対を果たしていた。他は全て7着以下に敗れていて、3歳馬にとっては厳しいのが現実。だが、ノンコノユメはジャパンダートダービーを勝ち、秋は古馬相手の重賞を勝っていた。その点、今年のルヴァンスレーヴも同様だから、古馬の壁を感じなくていい。

　シンボリクリスエス産駒という観点なら、もう一頭サンライズソアがいる。500キロを超える馬体は、ダートでは好ましく、JBCクラシックでは他馬にからまれて脚を使わされたが、コースの広い中京ならゆったり先行できる。

　上記2頭に、前走JBCクラシックを勝ったケイティブレイブが本格化の印象を強くしているので圏内の一頭に加え、あと一頭3歳馬オメガパフュームを。前走はケイティブレイブに敗れたが、勝負どころで離されていた。3歳馬なら、この経験が生きる。

　今年も残すところ、あとわずか。どうしても気持ちが先を急ぐときで、「万事を休息して」呼吸をととのえ、ただひたすらに、3歳馬、シンボリクリスエス産駒、500キロを超す馬体を、と唱えていきたい。