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チャンピオンズCは外枠に入った馬の評価を下げたい

  • 2018年12月01日(土) 20時00分
 今週から5回中山、4回中京、5回阪神が開幕。なお、日没時刻の関係もあり、競走番号ごとの発走順は中山→中京→阪神となっています。このため12月2日、12月9日、12月16日のWIN5は、中山の11R、中京の10Rと11R、阪神の10Rと11Rが対象レースになる見込み。中山の10Rは対象とならない予定ですのでご注意ください。

 ちなみに、過去2年(=2016年12月4日から2018年11月25日まで)のWIN5対象レースを振り返ってみると、中山、中京、阪神は上位人気馬が強い競馬場のトップ3。単勝オッズ4倍未満の馬が勝ったレースの割合は、1位の中山が48.4%、2位の阪神が42.0%、3位の中京が39.0%です。なお、他の7場はトータルで28.7%どまり。個々のレースによって事情は大きく異なるものの、こうした流れを踏まえるならば、向こう3週はやや堅めの決着を狙うべきなのかもしれません。

 明日12月2日のWIN5は総出走頭数が64頭、総組み合わせ数が31万6800通り(土曜16時現在)。中京の2レースこそそれなりの多頭数ですが、中山ならびに阪神の3レースはいずれも12頭立て以下の少頭数となりました。

ラピスラズリSは前年以降の勝ち鞍に注目



 1レース目は3歳以上1000万下の鳥羽特別(中京10R)。実績上位のエンゲルヘンらが上位人気グループを形成すると思います。

 2レース目は3歳以上1000万下の姫路特別(阪神10R)。こちらも実績上位のテンザワールドらが注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上オープンのラピスラズリS(中山11R)。3歳のモズスーパーフレアあたりに支持が集まるでしょう。

 4レース目は3歳以上GIのチャンピオンズC(中京11R)。土曜16時の時点ではルヴァンスレーヴが断然の人気を集めており、ケイティブレイブが続いていました。

 5レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の逆瀬川S(阪神11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、前走で3着となったクリノヤマトノオーに支持が集中するかもしれません。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年12月02日版]

1位 阪神11R 4.クリノヤマトノオー
2位 中京11R 8.ケイティブレイブ
3位 中山11R 11.モズスーパーフレア
4位 阪神10R 12.ナムラヘラクレス
5位 中京10R 6.エンゲルヘン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中京10R 10.ユアスイスイ
7位 中京10R 2.カッパツハッチ
8位 阪神10R 9.キクノルア
9位 中山11R 2.カラクレナイ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 中京11R 2.ルヴァンスレーヴ
11位 阪神11R 8.カリビアンゴールド
12位 中京10R 9.ラベンダーヴァレイ
13位 阪神10R 1.テイエムグッドマン
14位 中山11R 6.レジーナフォルテ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 中京11R 5.ノンコノユメ
16位 阪神11R 5.スカーレットカラー
17位 中京10R 15.ウインシャトレーヌ
18位 阪神10R 3.テンザワールド
19位 阪神10R 8.ゼンノワスレガタミ
20位 阪神10R 10.ダイシンカローリ
21位 中山11R 4.ダイメイフジ
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中山11R 9.タマモブリリアン
23位 中山11R 3.リョーノテソーロ
24位 中京11R 9.サンライズソア
25位 中京11R 11.オメガパフューム
26位 阪神11R 10.ヤマニンエルフィン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のチャンピオンズC(中京11R)は枠順に注目したい一戦。「馬番が10〜16番だった馬」は2014年以降[0-1-1-24]と苦戦しています。また「前走の着順が4着以下、かつ“同年のフェブラリーステークス”において3着以内となった経験がない馬」も2014年以降[0-0-0-22]。基本的に前走好走馬が強いレースです。なお「馬齢が4歳以下だった馬」は2014年以降[1-1-0-20]と安定感を欠いているものの、3着以内となった2頭はいずれも“同年、かつGIのレース”において優勝経験があった馬。最有力候補はケイティブレイブだと思いますが、既に古馬相手のビッグレースを勝っているルヴァンスレーヴも、大きく評価を下げる必要はないでしょう。

 3レース目のラピスラズリS(中山11R)は実績とコース適性がポイント。2014年以降の3着以内馬12頭は、それぞれ「“前年か同年、かつJRA、かつ重賞かオープン特別のレース”において優勝経験のある馬」か「“前年か同年、かつ中山芝1200m外、かつ1600万下から上のクラスのレース”において優勝経験のある馬」でした。さらに「前走の着順が9着以下だった馬」は2014年以降[1-0-0-25]。少頭数がプラスに働きそうなカラクレナイ、ここ2戦が好内容だったモズスーパーフレアを素直に重視すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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