単15%・複35%という恐ろしい回収率でも狙える馬は…
いまでこそアルテミスSなどができたが、阪神JFへ向かうメインルートは本来ファンタジーSのみであった。2歳戦においても牝馬路線を牡馬と区別するために、96年に創設されて今年で23回目となる。
ただこのファンタジーS、あまり本番と結びついていない。阪神が旧コースだった96〜05年は[3-3-4-37]だったのだが、06年以降は[1-3-3-45]で、回収率も単15%・複35%という恐ろしいことになっている。
ただ、2年に1回くらいは馬券に絡んでくるので、ファンタジーS組を全く買い目に入れないわけにもいかない。入れるとしたら、どのような馬を入れるべきだろうか。
そもそも、ファンタジーS組の成績が率の面でも伸びないのは、該当出走馬が多すぎるせいでもある。また、ファンタジーSの時点で能力不足が明らかになっている馬がそれでも阪神JFに出てきてしまうため、グループの足を引っ張る。これはGIに対するメインのステップレースとなっている競走、特に世代限定戦でよくあることだ。
06年以降の[1-3-3-45]のうち、ファンタジーSで4着以下だった馬は27頭いて1頭も馬券に絡んでいない。これを無視すれば[1-3-3-18]となる。また、06年以降の阪神JFで、ファンタジーS組が複数頭馬券に絡んだことはない。そう考えると、馬券上の扱いは自然と決まってくる。
今年は3頭が登録しているが、ファンタジーS4着のラブミーファインは対象から外れ、残るのはダノンファンタジーかベルスールの2択。片方を軸にするならもう片方は無印決定。ヒモ同士の場合、例えば3連複フォーメーションの3列目に両方入れるのはありだが、両方が同時に買い目に入る形は避けなければならない。