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【チャンピオンズC】「勝ちに動いてこそ一流」日本の競馬に変化をもたらす外国人ジョッキーたち

  • 2018年12月06日(木) 18時01分
哲三の眼

▲ダート界の新チャンピオン!ルヴァンスレーヴが中央GI初V (c)netkeiba.com


ダート頂上決戦・チャンピオンズCは3歳馬のルヴァンスレーヴが完勝。古馬勢相手に世代交代を成し遂げ、正真正銘のダート王に輝きました。このレースで哲三氏が注目したのは、ジョッキーの“勝ちに動く競馬”に対する心理。M.デムーロ騎手を始めとする外国人ジョッキーたちがGIで結果を残し続ける理由に迫ります。この他、8番人気のウェスタールンドに騎乗した藤岡佑介騎手の“計算”に注目。前残りの決着にもかかわらず、後方から2着に健闘できた理由とは。(構成:赤見千尋)

「勝ち急いではいけない」は昔の一流


 チャンピオンズCは秋のGI戦線でずっといいレースをしながらも、悔しい想いをして来たミルコの勝つところが見られて嬉しかったです。期待もしていたし、どういう競馬っぷりになるのかなと思いながら見ていたのですが、好スタートを決めていいポジショニングに付けたところがまずさすがだなと。

 この秋のGI戦線の振り返りでは、勝った馬たちのほとんどについて「好スタートを決めて来た」というフレーズが出ていると思いますが、今回も内枠に人気馬が入って、ミルコが上手くゲートを出したというところが勝因ではないかと思います。

■12月2日 チャンピオンズC(2番:ルヴァンスレーヴ)

 普段前に行かない馬が先行するということはいろいろなプラスαがあります。例えば先行馬は切れ味勝負になると分が良くない馬が多く、抜け出したい時にそういう馬たちが壁になることがありますが、自分自身が先行すればそういう壁の心配はなくなります。それに、もし先行馬たちがそれでも前に行きたいと思ったら、さらにダッシュを付ける必要があり、力を消耗することになる。

 差し馬だけれどある程度のポジショニングを取って、レースを優位に進めるというのは僕も好きなレーススタイルの一つなのですが、ミルコはどちらかというと、後ろから自分の馬の脚を溜めて、終いの脚をしっかりと伸ばして上位争いに食い込んで来るというイメージが強いジョッキーです。

 でも今回は前に付けて行く器用なレースを展開し、もう1コーナーを回ったところで勝つんだろうなと。「ミルコやるな」と思いながら見ていました。あの形になれば、もし途中でマクッて来る馬がいたとしてもそこから進出して行けばいいし、ポジショニングが最高なんですよね。

 先ほども触れましたが、特にここ3週は後ろから行っていた馬を前に持って行って勝つというレースが続いています。ビュイック、クリストフ、ミルコというトップジョッキーたちがそういうレースを選択して勝ったわけです

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1970年9月14日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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