スマートフォン版へ

若い「3-4歳馬」が圧倒的優勢の傾向にあえて逆らう/中日新聞杯

  • 2018年12月07日(金) 18時00分

幸運にも内枠を引いた伏兵に期待


 施行時期、距離、負担重量など、非常に変遷の多いGIII。春ではなく、過去に12月に行われたのは2000年〜2011年と2017年の、計13回(2000年〜2005年は別定戦だった)。

 こういうGIIIの場合、施行時期は一番大きなポイントになる。

 12月に行われた13回の年齢別成績は次のようになる。

     1着 2着 3着
▽3歳馬 5頭 5頭 6頭
▽4歳馬 6頭 7頭 3頭
▽5歳馬 2頭 1頭 2頭
▽6歳上 0頭 0頭 2頭

 ローカルのGIII重賞では、ほかのシーズンだと6歳以上のベテランががんばったりするが、世代交代がどんどん進んだ12月。若い「3〜4歳馬」が圧倒的に優勢の数字がある。3〜4歳馬と言っても2週間もすれば「4〜5歳馬」でもあり、これは当然か。

 5歳馬で馬券に関係した計5頭は、別定、ハンデに関わらず、すべて「56キロ以上」だったから、完成された5歳馬の中のそれなりの実績馬が多い。軽ハンデ馬ではない。

 この明快な理由のある年齢別成績をヒントにすると、人気の3歳ギベオンと、同じく人気の3歳グレイルに、良績のある4歳馬をどう絡ませるかが最重要だろう。

 ただ、「傾向と対策」を基盤にして、試験を受けるわけではない。仮に正解がそこにある可能性大としても、馬券作戦はそういうことではない。成果が伴わなくてはならない。

 傾向に逆らって、5歳の伏兵エンジニア(父シーザスターズ)から入りたい。シーザスターズ産駒というと、ウオッカの「ボラーレ、ケースバイケース、タニノアーバンシー」が連想され、どうもあまり成功しない欧州型のイメージが生じてしまうが、シーザスターズ(父ケープクロス)の祖父はダンチヒ。

 エンジニアの母の父に登場する種牡馬オラトリオ(父デインヒル)も、その祖父はダンチヒ。適性の幅を広げて大成功のダンチヒ系だが、もともとの出発はスピード型。そのダンチヒの「4×4」となり、同時にミスタープロスペクターの「4×4」も秘めるエンジニアは、重い欧州タイプではなく、軽快なスピード能力が戻っている。

 母はアスコットのマイルGII勝ち馬であり、シーザスターズも、母の父オラトリオも約10Fの英エクリプスSの勝ち馬。エンジニアは1600mに1分33秒8、1800mに1分46秒1、2000mには1分58秒4があり、重厚なタイプではない。インに突っ込むケースが珍しくない北村宏司騎手とは6戦2勝。1番枠は幸運だろう。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング