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フィリーサイヤーの中でもスプリント適性と体力に勝る血に注目

  • 2018年12月07日(金) 19時00分
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「若駒限定戦の適性」の高さもポイント


 先週のチャンピオンズCは「例年はヴァイスリージェント系を持つ馬の中でも牝馬、セン馬に注目。だが、今年は今まで出走がほぼなかったシンボリクリスエス産駒が当レース適性の高さを証明するのでは?」という見解。1、3着がシンボリクリスエス。ヴァイスリージェントを持つセン馬、牝馬が2、4着に。最終的な予想も上位評価4頭が1-4着を独占しました。

 チャンピオンズCで牝馬、セン馬が走りやすいのは、ヴァイスリージェント系がチャンピオンズCに向くこともありますが、ヴァイスリージェント系の出世馬は牝馬が走りやすいことも大きく影響しているはず。セン馬は肉質をメス化させるオプションを持ちますから、ヴァイスリージェント持ちのセン馬も走りやすくなるのでしょう。

 ちなみに、今週は香港G1も発売されますが、香港はセン馬だらけの国。香港でダンチヒ系が主流系統になるのは、ダンチヒ系種牡馬はセン馬が走りやすいことも大きな影響を与えているハズです。

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 阪神JFは牝馬限定のレース。当然「牝馬が走りやすい血統(フィリーサイヤー)」を持つ馬が走りやすいレース。加えて「スプリント適性」と「若駒限定戦の適性」の高さもポイント。

 当レースは、コース構造からも上位種牡馬が走りやすく順当な傾向のレースですが「穴を出した血統」は「米国型か芝1200mG1に実績を持つ血統」が目立ちます。

 人気薄で走る馬は、多くがコースや馬場、シーズンに恵まれるわけですから、当レースは「米国型」や「芝1200mG1に実績を残す種牡馬」を持つ馬が恵まれやすいレースともいえます。

 そして、若駒の牝馬限定戦ですからフィリーサイヤーで仕上がりの早い血が走りやすいのは当然ですね。

・フィリーサイヤー
・若駒戦に強い
・スプリント適性

 この3つを兼ね備えた代表的な種牡馬がクロフネ。産駒は芝1200mG1勝ち馬を複数出し、若駒限定のマイルG1勝ち馬も複数出した種牡馬。

 なお、クロフネはヴァイスリージェント系。チャンピオンズCでも指摘したように牝馬が走りやすい系統。実際クロフネ産駒も牝馬のG1勝ち馬を複数輩出。

 クロノジェネシスは母父クロフネ。ビーチサンバは父がクロフネ。

 いずれも牝系はラスティックベルの一族。同牝系馬に桜花賞2着のフサイチエアデール。2歳G1勝ち馬のフサイチリシャール。2歳戦に強く、牝馬の活躍馬も出しやすい一族。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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