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阪神JFは戦績の安定感や距離適性が重要

  • 2018年12月08日(土) 20時00分


 明日12月9日のWIN5は総出走頭数が67頭、総組み合わせ数が37万3248通り(土曜16時現在)とやや少なめ。重賞の2レースこそ“フルゲート”になりましたが、残る3レースはいずれも12頭立て以下です。個々のレースからは意外と絞り込みづらい印象を受けますが、極端な低額配当で決着しても驚けません。

 また、明日12月9日のWIN5には、つわぶき賞(中京10R)、阪神JF(阪神11R)と2歳限定の競走が2レース含まれています。2歳のレースがあまり得意ではないという方も多いでしょうから、ここにどう臨むかもひとつのポイントと言えるでしょう。

 ちなみに、私自身は特別に限ると2-3歳のレースが好き――というタイプ。毎年ほぼ同じ条件で施行されているレースだと、どの年も概ね似たような展開や結果になりますから、好走馬の傾向を特定しやすいのです。例えば明日のつわぶき賞も、中京芝1400mで施行されるようになった2012年以降の馬番別成績を見ると、1-9番の馬が[0-3-2-49]、10-18番の馬が[6-3-4-30]。“フルゲート”とならなかった年を含め、圧倒的に外枠有利でした。

カペラSは馬格のある馬が期待を裏切りがち

 1レース目は2歳500万下のつわぶき賞(中京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は3歳以上1600万下の堺S(阪神10R)。戦績に安定感のあるテルペリオン、重賞で善戦してきたビッグスモーキー、ファッショニスタあたりに注目が集まると思います。

 3レース目は3歳以上GIIIのカペラS(中山11R)。土曜16時の時点ではコパノキッキングが人気の中心となっており、オールドベイリー、キタサンミカヅキ、ハットラブあたりが続く構図です。

 4レース目は3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯(中京11R)。善戦続きのプラチナヴォイス、レイリオンあたりに支持が集まるでしょう。

 5レース目は2歳GIの阪神JF(阪神11R)。こちらは土曜16時の時点だとクロノジェネシス、シェーングランツ、ダノンファンタジーが上位人気グループを形成していました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年12月09日版]

1位 中京10R 12.ジョーマンデリン
2位 阪神10R 6.ファッショニスタ
3位 中京11R 11.プラチナヴォイス
4位 阪神11R 11.ビーチサンバ
5位 中山11R 2.コパノキッキング
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 5.タテヤマ
7位 中山11R 6.オールドベイリー
8位 阪神11R 13.ダノンファンタジー
9位 中京11R 3.レイリオン
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神10R 8.ビッグスモーキー
11位 中京10R 8.アゴベイ
12位 中山11R 1.キタサンミカヅキ
13位 阪神11R 9.クロノジェネシス
14位 中京11R 9.アーデルワイゼ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神10R 5.テルペリオン
16位 中京10R 9.アフランシール
17位 中山11R 4.キングズガード
18位 中山11R 9.ネロ
19位 阪神11R 17.トロシュナ
20位 阪神11R 12.レッドアネモス
21位 阪神11R 4.シェーングランツ
22位 中京11R 1.エーティーラッセン
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 中京11R 2.シスターフラッグ
24位 阪神10R 1.プロスパラスデイズ
25位 阪神10R 7.クリノリトミシュル
26位 中京10R 4.コルデトゥリーニ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の阪神JF(阪神11R)は大敗したことのある馬が信頼できない一戦。「“JRAのレース”において4着以下となった経験のある馬」は2008年以降[0-3-1-95]と勝ち切れていません。また「“JRA、かつ1600m以上のレース”において優勝経験がない馬」も2008年以降[0-2-3-94]といまひとつ。さらに「生産者がノーザンファーム以外の生産者、かつ調教師の所属が栗東だった馬」も2008年以降[1-2-3-91]と苦戦しています。面白そうな馬は他にも何頭かいますが、やはり実績上位でもあるダノンファンタジー、ビーチサンバあたりを重視したいところです。

 3レース目のカペラS(中山11R)は馬格がポイント。「前走の馬体重が520kg以上だった馬」は2013年以降[0-0-0-16]なので過信禁物と見るべきでしょう。なお「前走との間隔が中6週以上だった馬」は2013年以降[0-1-0-26]、「馬齢が7歳以上、かつ“JRA、かつGIのレース”において6着以内となった経験がなかった馬」も2013年以降[0-0-0-19]と、それぞれ期待を裏切りがちでした。今年はJBCスプリントを大目標にしていたと思しき馬が多いので、別路線組のオールドベイリー、コパノキッキング、タテヤマあたりを高く評価すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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