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同じような競馬が続く方がウケる時代なのか?

  • 2018年12月14日(金) 19時00分
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今週もヘイローの血とノーザンFがポイント


 先週の香港カップは勝ち馬のグロリアスフォーエバーを本命に。対抗には同配合の兄タイムワープ。結果は1,3着。

 香港カップは「日本では主流」のヘイロー〜サンデーサイレンスに由来する「伸びのあるスピード」は必要ない。と、予想したのがポイントでした。

 別の見方をすれば、グロリアスフォーエバー、タイムワープ兄弟が日本にいたら、準OPすら勝ち上がれない可能性もあります。

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 そして阪神JFも、同牝系(ラスティックベル牝系)でクロフネとサンデーを持つクロノジェネシス、ビーチサンバが2,3着(本命対抗)。

 ディープ産駒が1,4着。

 こちらも別の見方をすれば、クロノジェネシス、ビーチサンバが香港に移籍したら活躍できるとは限りません。

 どんな配合をするか? 誰が育むか? の「ベスト」は、どこで走らせるか? によって変わることを改めて認識(したような気にさせてくれた)。そんな、先週の香港と阪神の競馬でした。

 しかし、2週連続メインレースで、似たような配合と同じ人が育むレースを、まったく同じ場所で走らすシーンを見せられるのは、「個人的には」ちょっとうんざりな気がするんですが…競馬は、同じコース、同じメンバーでやっても着順が変わるゲーム性も持ち合わせています。競馬は同じようなレースはたくさんあるけど、同じ競馬は二度とないゲーム。想像を超える結果を見られることを楽しみにしますが、こちらの予想作業は同じようにするしかありません(苦笑)。

 軽い馬場で行われる場合の阪神芝1600mは「ヘイローの伸び」をより強化された馬を狙うことが基本。そうした馬を安定して生産、育成できるのはノーザンF(先週の同コースのメインレースもノーザンF生産馬が1-3着)。

 グランアレグリアは先週阪神JF勝ち馬と同じディープインパクト産駒。母父米国型。母系に南米系の速い血を持つのも同じ。育成もノーザンF。

 アドマイヤマーズは父がサンデー系で母にグロリアスソングを持つ配合。グロリアスソングはサンデーサイレンスと同じヘイローを父に持つ馬。

 もしもサンデーがいなかったら…今以上に、日本でより存在感を増した血。と断言できるぐらい日本適性が高いヘイロー系の牝馬。

「サンデー系の伸びのあるスピード」をさらに強調するグロリアスソングを母系に置く配合は、馬場が軽くて直線が長いコースでは成功確率が高いパターンのひとつ。こちらも生産育成はノーザンF。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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