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朝日杯FSは馬格や9月下旬以降の戦績も重要

  • 2018年12月15日(土) 20時00分


 前回12月9日のWIN5は9万6800円の配当で決着。「極端な低額配当で決着しても驚けません」と私が予測していた通り、優勝を果たしたのは単勝オッズ5倍未満の上位人気馬だけでした。一応、前回の「伊吹式WIN5ランキング」を振り返ってみると、優勝馬のうちもっとも低評価だったつわぶき賞(中京10R)のアフランシールでも16位。「見立て自体はそう間違っていなかった」と強弁できなくもありません。まぁ、1位から16位までの馬をすべて押さえると324点買いになるわけで、払戻金が10万円に満たなかったことを考えると、「良いWIN5予想だった!」などとはとても言えませんが……。

 明日12月16日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が45万7380通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数自体はさほど多くないものの、1レース目の桑名特別(中京10R)が下級条件、かつ多頭数なので、ここをどう構えるかが悩みどころです。ただ、明日は5レース目の朝日杯FS(阪神11R)に支持の集中しそうな馬がいますし、心理的にも「WIN5を買うからには少しでも長く楽しみたい」と考えてしまうのが人情。おそらく大半のプレイヤーは「手広く押さえる」という結論に落ち着くんじゃないでしょうか。こうした事情が最終的な配当に影響してくる可能性もあると思います。

◆ディセンバーSは大敗直後の馬が信頼できない

 1レース目は3歳以上500万下の桑名特別(中京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は3歳以上1600万下の元町S(阪神10R)。実績上位の各馬に加え、3歳のインディチャンプ、サンラモンバレーあたりも注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上オープンのディセンバーS(中山11R)。重賞でも連対経験のあるプロディガルサンらが上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の三河S(中京11R)。実績上位のスマートダンディーあたりに支持が集まると思います。

 5レース目は2歳GIの朝日杯FS(阪神11R)。土曜16時の時点ではグランアレグリアが断然の人気を集めており、アドマイヤマーズ、ファンタジストが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年12月16日版]

1位 阪神11R 2.グランアレグリア
2位 中京11R 11.スマートダンディー
3位 阪神10R 3.インディチャンプ
4位 中京10R 18.シセイヒテン
5位 中山11R 7.ナイトオブナイツ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 4.トーセンビクトリー
7位 中山11R 5.ゲッカコウ
8位 中山11R 8.プロディガルサン
9位 中京10R 9.シャインサンデー
10位 中京10R 8.サンライズカナロア
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 阪神10R 2.ロライマ
12位 中京11R 8.スピーディクール
13位 阪神11R 14.ファンタジスト
14位 中山11R 3.アストラエンブレム
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 中京10R 5.ワールドフォーラブ
16位 阪神10R 1.ミリッサ
17位 中京11R 7.タガノアム
18位 阪神11R 6.アドマイヤマーズ
19位 中山11R 9.アドマイヤリード
20位 中京10R 11.レジーナファースト
21位 中京10R 10.メイショウツバキ
22位 阪神10R 9.サンラモンバレー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神10R 10.メイズオブオナー
24位 中京11R 13.ブルーミン
25位 中京11R 10.メリートーン
26位 阪神11R 13.ニホンピロヘンソン
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の朝日杯FS(阪神11R)は戦績の安定感を重視したい一戦。「“JRA、かつ重賞以外のレース”において3着以下となった経験のある馬」は2014年以降[0-0-2-24]と優勝争いに食い込めていません。また「“同年9月21日以降、かつJRA、かつ芝1400m以上のレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-1-0-33]。ダートや短距離はもちろん、9月中旬以前のレースしか勝っていない馬も評価を下げるべきでしょう。さらに「前走の馬体重が460kg未満だった馬」は2014年以降[0-1-0-18]。面白そうな馬は何頭かいますが、単勝で保険を掛けることもできる5レース目ということを考えると、やはりWIN5に関してはグランアレグリアを素直に押さえた方が良さそうです。

 3レース目のディセンバーS(中山11R)は前走好走馬が強いレース。「前走の着順が7着以下だった馬」は2014年以降[0-1-2-23]と苦戦しています。なお「“JRA、かつ出走頭数が16頭以上、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-0-16]。少頭数になりがちなレースであるにもかかわらず、2014年以降に好走を果たしているのは多頭数の重賞で善戦したことがある馬ばかりでした。これらの条件をクリアしているナイトオブナイツ、トーセンビクトリーらに注目すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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