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有馬記念は右回りのGIに実績のない馬が大不振

  • 2018年12月22日(土) 20時00分
 有馬記念デイの明日12月23日は変則的な発走スケジュールとなっております。WIN5の1レース目は14時ちょうどに発走予定のグッドラックH(中山9R)で、発売締切時刻は13時55分(JRAダイレクトは13時50分)となる見込み。まずはお買い逃がしのないようご注意ください。

 そんな明日12月23日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が58万9824通り(土曜16時現在)。2レース目の千両賞(阪神9R)や4レース目のクリスマスキャロル賞(阪神10R)こそ少頭数になりましたが、総組み合わせ数は手頃な水準と言っていいでしょう。高額配当が飛び出す可能性もそれなりに高いと見て良さそうです。

 まだ12月28日(金)の開催が残っているとはいえ、一年の総決算と位置付けている方も多いでしょうし、私もしっかり見せ場を作りたいところ。ちなみに、当連載がベースとなっている単行本『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)をリリースした今年9月21日以降について「伊吹式WIN5ランキング」の成績を集計してみたところ、推奨馬すべてを買い続けたと仮定した場合の回収率は、先週終了時点で144.2%となっていました。

 同書内の集計期間中は156.6%でしたから、同じくらいの水準は保っています。ただ「ランキング上位馬のみ(≒少点数でも手が届く範囲)の組み合わせで的中」というパターンは少なかったので、見た目の数字ほど役に立ててはいないかもしれません。今回の「伊吹式WIN5ランキング」は、そのあたりも意識して作成したつもりです。

◆千両賞は新馬勝ち直後の馬も侮れない

 1レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走のグッドラックH(中山9R)。3歳のサトノグロワールらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は2歳500万下の千両賞(阪神9R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 3レース目は3歳以上1600万下のフェアウェルS(中山10R)。タガノヴィッター、ビックリシタナモーといった、追い込み脚質の馬が注目を集めるのではないかと思います。

 4レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走のクリスマスキャロル賞(阪神10R)。3歳のエアアルマスが断然の1番人気となりそうなメンバー構成です。

 5レース目は3歳以上GIの有馬記念(中山11R)。土曜16時の時点ではレイデオロに支持が集中しており、キセキ、ブラストワンピース、モズカッチャンが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年12月23日版]

1位 阪神10R 2.エアアルマス
2位 中山9R 10.サトノグロワール
3位 中山11R 3.モズカッチャン
4位 阪神9R 4.カヌメラビーチ
5位 中山10R 1.スビールアスール
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 10.アシャカダイキ
7位 中山10R 15.タガノヴィッター
8位 阪神9R 1.トスアップ
9位 阪神9R 3.ルプリュフォール
10位 中山11R 11.ミッキーロケット
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 中山9R 15.ヴァントシルム
12位 阪神10R 8.アルジャーノン
13位 中山10R 8.シャインヴィットゥ
14位 阪神9R 8.ウルクラフト
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 中山11R 2.クリンチャー
16位 中山9R 5.ミルトプレスト
17位 阪神10R 12.ブルベアトリュフ
18位 中山10R 6.アスタースウィング
19位 中山10R 12.ビックリシタナモー
20位 阪神9R 11.アーデンフォレスト
21位 中山11R 6.サトノダイヤモンド
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中山11R 14.キセキ
23位 中山11R 12.レイデオロ
24位 中山9R 16.マスラオ
25位 中山9R 14.トラストケンシン
26位 阪神10R 3.アバルラータ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の有馬記念(中山11R)は実績とコース適性を素直に評価したい一戦。「“前年か同年、かつJRA、かつ右回り、かつGIのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-0-0-41]なので、実績不足の馬はもちろん、レイデオロのようなタイプも過信禁物と見るべきでしょう。

 また「馬齢が6歳以上だった馬」は2013年以降[0-0-0-17]。さらに「枠番が4〜8枠、かつ“同年6月以降、かつJRA、かつGIのレース”において優勝経験がない馬」も2013年以降[1-1-0-38]と信頼できません。好枠を活かせそうなモズカッチャン、今年の宝塚記念を勝っているミッキーロケットが有力候補です。

 2レース目の千両賞(阪神9R)はキャリア1戦の馬と実績馬が中心。「出走数が2戦以上、かつ“JRA、かつ重賞かオープン特別のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-1-2-34]と苦戦していました。さらに「前走の条件が“芝1600m以上のレース”ではなかった馬」も2014年以降[0-2-0-17]と優勝例なし。今年のメンバー構成なら、キャリア1戦のカヌメラビーチ、ルプリュフォール、前走が着順以上に高く評価できる内容だったトスアップあたりをマークしておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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