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差し馬優位のホープフルS

  • 2018年12月25日(火) 12時00分

波乱の目は展開・レースの流れにあるか


 ホープフルSはGIIになって以降で5回目、GIに昇格して2回目。まだデータで語るには回数が少ないが、レースのテイストは見えてきつつある。

 ヤマを張るなら、上がりのかかる競馬・差し決着というシナリオだろう。ここ2年はいずれも3コーナー9番手以下の馬が馬券圏内を独占し、1番人気馬が上がり最速で勝っているがその上がりタイムは35.7秒、35.5秒とかかっている。

 中山芝2000mはご存知のとおり皐月賞も行われるコースだが、その皐月賞は何年かに一回いきなり持続力型の天下になって、それまで速い上がりで好走していた馬が沈み、波乱となる。ホープフルSの場合出走馬の能力差が相対的に大きい(皐月賞は出走権を得るだけの実績を積んだ馬だけが出ているが、ホープフルSは単なる1勝馬もメンバーに入る)ので皐月賞よりは人気馬が堅調になるが、それでも波乱の目は展開・レースの流れにあると考えたほうがいいだろう。

 ただ、2歳馬はまだ消化レース数が少なく、それぞれの適性がつかみづらい。血統から類推するしかないが、それにも限界がある。

 なにか方法があるとしたら、位置取りだろう。レースにおける位置取りもやってみないとわからない面はあるが、枠順とこれまでのレースぶりから前半分にいそうか、後ろ半分にいそうかくらいは考えることができる。

 これまでの4回、1コーナーを出走頭数の半分以内の番手で回った馬は[1-1-0-31]で回収率は単13%・複26%。後ろ半分で回った馬は[3-3-4-17]で単48%・複97%(同じ通過順で複数頭というケースがあるので、両者の母数は同じにはならない)。しかも前者の1,2着馬は2014年で、近いほうの3回はすべて1コーナー後ろ半分組が馬券圏内を占めている。

 今回、サートゥルナーリアはどの位置で競馬をするのか? ニシノデイジーのほうが無難な選択肢なのか? このあたりが予想を展開する第一歩になるのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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