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【有馬記念】グランプリ男・池添謙一騎手が譲らなかったベストポジション

  • 2018年12月27日(木) 18時01分
哲三の眼

▲単独トップとなる有馬記念通算4勝目を挙げた池添謙一騎手 (撮影:下野雄規)


各メディアで大きく謳われた“平成最後の有馬記念”。秋シーズンでは外国人騎手たちが目立った活躍を見せるなか、制したのは池添謙一騎乗の3歳馬ブラストワンピースでした。当連載での哲三氏との対談にも登場し、ブラストワンピースへの想いを赤裸々に語ってくれた池添騎手。ダービーでの敗戦を悔やみ、その後、勝利を誓った菊花賞でも4着敗退。背水の陣で挑んだ大舞台で、見事に結果を残しました。今回、哲三氏が指摘した勝負の分かれ目はズバリ、「スタートから最初のコーナーに掛けてのポジション取り」。池添騎手はこれでグランプリ7勝目。有馬記念は歴代単独トップとなる通算4勝目となった“グランプリ男”のファインプレーを解説します。(構成:赤見千尋)

自ら掴みにいった勝利「新しい謙君を見せてくれた」


 今年の有馬記念はグランプリの名に相応しく見ごたえのあるレースでした! “平成最後の有馬記念”ということでしたが、レース前のJRAの盛り上げ方もすごく良かったし、発走前のターフビジョンの演出なども含め、ワクワクしながらスタートを迎えました。

 結果から言えば3歳馬ブラストワンピースがポジションを取りに行って、さらに3,4コーナーの中間から動いて行って勝ち切るという強い競馬でした。勝負所の3,4コーナーで動いて行った時、レイデオロがついて行けずに離されたところが勝敗を分けた要因だと思います。

 ただし、その要因を作ったのは(池添)謙君のファインプレー。僕は3,4コーナーで動いて行ったこと以上に、

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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