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ホープフルSは11月以降の戦績がポイント

  • 2018年12月27日(木) 20時00分


 ご存じの通り、前回12月23日のWIN5は的中なしの大波乱決着。発売金額×払戻率の5億9980万2210円が明日12月28日のWIN5にキャリーオーバーされました。しかも、明日12月28日は全投票法の払戻率が80%となる「JRAスーパープレミアム」の実施日。普段のWIN5は払戻率が70%ですから、もともと通常よりだいぶお得な回です。

 キャリーオーバー分と払戻率のアップ分を含めて計算した、明日12月28日の期待値は下記の通り。
 
●発売金額が前回と同額(=8億5686万300円)……約150%
●発売金額が10億円……約140%
●発売金額が15億円……約120%
●発売金額が20億円……約110%
●発売金額が25億円……約104%
●発売金額が過去最高と同額(=28億3275万0300円)……約101%

 キャリーオーバーの金額(=5億9980万2210円)は一定なので、売り上げが伸びれば伸びるほど期待値は低くなります。ただ、仮に過去最高の売り上げに並んでもまだ100%を超えていますし、昨今の傾向を考えると、明日12月28日の売り上げは15億円前後にとどまる可能性が高そう。余程のことがなければ期待値は100%を大きく超えるわけですから、これを狙わない手はないでしょう。

 もっとも、WIN5は的中確率が極端に低い馬券。百万円単位の資金を投じることができるような方はともかく、大半のプレイヤーはキャリーオーバー&払戻率アップの恩恵にあずかることができません。中途半端に購入金額を増やしても効果は薄いと思いますので、まずは「悔いが残らない、それでいて無理のない金額」を予算に設定してから買い目を作りたいところです。

 ちなみに、明日12月28日のWIN5は総出走頭数が74頭、総組み合わせ数が65万8944通り(木曜16時現在)。なお、1レース目が15時05分発走予定のフォーチュンC(阪神10R)、5レース目が16時25分発走予定のファイナルS(阪神12R)と、変則的な設定になっておりますのでご注意ください。

ベテルギウスSはここ1年の実績を素直に評価したい

 1レース目は3歳以上1000万下のフォーチュンC(阪神10R)。木曜16時の時点ではシンギュラリティへの投票が多く、サトノガーネット、ジェシーあたりが続いています。

 2レース目は2歳GIのホープフルS(中山11R)。こちらは木曜16時の時点だとサートゥルナーリアが断然の人気を集めており、アドマイヤジャスタ、ニシノデイジーが続いていました。

 3レース目は3歳以上オープンのベテルギウスS(阪神11R)。連勝式の売れ方から推測する限りだと、WIN5における支持はかなり割れるかもしれません。

 4レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走のベストウィッシュC(中山12R)。3歳のオメガラヴィサン、レジーナドーロあたりが注目を集めているようです。

 5レース目は3歳以上1600万下、ハンデキャップ競走のファイナルS(阪神12R)。人気の中心は休養明け2戦目のフィアーノロマーノで、おそらくWIN5もこの馬にある程度の支持が集中するでしょう。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年12月28日版]

1位 中山12R 6.アイスフィヨルド
2位 阪神10R 2.オールザゴー
3位 阪神12R 4.ラフィングマッチ
4位 中山11R 1.ニシノデイジー
5位 阪神11R 15.ピオネロ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神11R 1.トップディーヴォ
7位 阪神11R 2.ジュンヴァルカン
8位 中山11R 5.サートゥルナーリア
9位 中山11R 12.タニノドラマ
10位 阪神12R 5.ヤマカツグレース
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 阪神12R 7.フィアーノロマーノ
12位 阪神10R 8.テリトーリアル
13位 中山12R 2.オメガラヴィサン
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 阪神11R 6.ヨシオ
15位 中山11R 11.ヴァンドギャルド
16位 阪神12R 6.ショウナンアエラ
17位 阪神10R 10.シンギュラリティ
18位 中山12R 3.レジーナドーロ
19位 阪神11R 16.コスモカナディアン
20位 阪神11R 10.ロードアルペジオ
21位 中山11R 2.ブレイキングドーン
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中山11R 4.ヒルノダカール
23位 阪神12R 1.ハナズレジェンド
24位 阪神10R 11.ジェシー
25位 阪神10R 6.サトノガーネット
26位 中山12R 4.アドマイヤシナイ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 2レース目のホープフルS(中山11R)は臨戦過程や前走の内容を素直に評価したい一戦。「“同年11月以降、かつJRA、かつ芝のレース"において1着となった、もしくは1位入線馬とのタイム差が0.0秒だった経験のない馬」は2015年以降[0-1-0-24]なので、10月以前のレースから直行してきた馬、直近のレースで勝ち馬に離されてしまった馬は過信禁物だと思います。また「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2015年以降[0-0-0-16]、「“JRAのレース"における複勝率が80.0%以下だった馬」も2015年以降[0-0-0-16]と、それぞれ苦戦していました。今年10月27日の萩Sから直行してきたサートゥルナーリアは、信頼に値するかどうか微妙なところ。不安要素が見当たらないニシノデイジー、タニノドラマあたりもマークしておきたいところです。

 3レース目のベテルギウスS(阪神11R)は実績馬が強いレース。「“同年、かつJRA、かつ重賞かオープン特別のレース"において4着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-23]と勝ち切れていません。なお、今回と同じ阪神ダ1800mで施行された2017年の連対馬2頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が9番手以下だった馬。実績ある差し馬、すなわちジュンヴァルカン、トップディーヴォ、ピオネロあたりを重視すべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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