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4歳馬重視でいきたい、日経新春杯

  • 2019年01月08日(火) 12時00分

日経新春杯は、はっきりした傾向が出ている


 古馬重賞を予想する際に意識したいのが、年齢別成績だ。

 春競馬=4歳以上の重賞の場合、4歳馬の成績が一番良いケースが多く、5歳、6歳……となるに従って勝率・複勝率が低下するのが一般的なパターン。ただ、レースによってその傾向の強い・弱いはあるし、中には4歳馬が強くないレースもある。

 今週行われる日経新春杯は4歳馬が特に強いレースで、かつ高齢馬が弱いレースだ。

過去10年の年齢別成績は

データ

 以上のようになっており、4歳馬の勝率が高い。一方で7歳以上馬は全滅となっている。1〜2月の重賞でいうとダイヤモンドSも4歳馬が強いのだが、ハンデ戦だからそうなりやすいというわけでもなく、中山金杯は4歳馬の成績が際立っているわけではなく、シルクロードSあたりは4歳馬の成績が悪い。

 ただ、4歳馬は不必要に重いハンデを背負うことがない(年齢を重ねるほど、遠い過去のベストパフォーマンスによって課されたハンデを引きずることがある)という点で有利なことは事実。日経新春杯は「高齢馬が不振」ということとセットではっきりした傾向が出ているだけに、その傾向を尊重すべきだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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