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アクセレレイトが圧倒的1番人気/ペガサスワールドC展望

  • 2019年01月09日(水) 12時00分

メキシコからの遠征馬ククルカンが話題に


 1月26日にフロリダ州のガルフストリームパークで行われるペガサスCまであと半月余りとなり、ダートのペガサスワールドC(d9F)の方は既に出走メンバーがほぼ確定している。

 圧倒的1番人気が予想されるのが、J・サドラー厩舎のアクセレレイト(牡6、父ルッキンアットラッキー)だ。

 18年は7戦し、G1サンタアニタH(d10F),G1ゴールドCアットサンタアニタS(d10F)、G1パシフィッククラシックS(d10F)の西海岸古馬中距離ダート3大競走完全制覇という史上3頭目の快挙を達成したのに加えて、G1オウサムアゲインS(d9F)、G1BCクラシック(d10F)も制し、年間G1・5勝をマーク。この路線の絶対的エースは、今年春からケンタッキーのレーンズエンドファームで種牡馬入りすることが決まっており、ペガサスワールドCがラストランとなる。

 これに続く2番手評価が、M・マカーシー厩舎のシティオヴライト(牡5、父クオリティロード)である。

 17年12月のG1マリブS(d7F)、18年3月のG1トリプルベンドS(d7F)、18年11月のG1BCダートマイル(d8F)と、8F以下のG1を3つ制している馬だ。それだけに、9Fという距離への対応が鍵になるが、昨年4月にはG2オークローンH(d9F)でアクレセレイトを2着に退けて勝利しており、ぎりぎり守備範囲にはある距離と言えそうだ。

 3番手グループには4〜5頭がひと塊になっているが、勢いが良いのはB・バファート厩舎のマッキンジー(牡4、父ストリートセンス)だ。

 もともとクラシック候補と目されていた馬だが、故障で3歳春の3冠は全休。半年ぶりの復帰戦となった9月のG1ペンシルヴェニアダービー(d9F)で2度目のG1制覇を果たした後、2番人気に推されたG1BCクラシックは12着に大敗したものの、12月26日にサンタアニタで行われたG1マリブS(d7F)を4.3/4馬身差で快勝。陣営は、ここをステップに次走はG1ドバイワールドC(d2000m)という路線を想定している。

 ここへ来ての上昇度という点でマッキンジーの上を行くのが、C・ブラウン厩舎のパターンレコグニション(牡6、父アディオスチャーリー)だ。

 デビューしたのが4歳4月という遅咲きだったが、5歳8月にサラトガの条件戦(d7F)で3勝目を挙げると、次走はベルモントパークのG2ケルソH(d8F)を制して重賞初挑戦初制覇、更にステップアップした次走、アケダクトのG1シガーマイルH(d8F)も勝って、3連勝でG1初制覇を果たしている。

 実績的に侮れないのが、A・サノ厩舎のガネヴェラ(牡5、父ダイアルドイン)だ。

 昨秋のG1BCクラシックがアクセレレイトの2着。その前走のG1ウッドウォードS(d9F)がヨシダの2着。更にさかのぼれば昨年のこのレースがガンランナーの3着だった、この路線の安定勢力の1頭である。

 ここまで紹介した4頭、アクセレレイト、シティオヴライト、マッキンジー、パターンレコグニションがいずれも、ガルフストリームパークでの出走経験が皆無であるのに対し、過去19戦中9戦がガルフストリームパークと、ここをホームコースとしているのがガネヴェラだ。3歳春に制したG2フォンテンオヴユースS(d8.5F)を含めて4勝、2着2回、3着2回という、抜群のコース適性を活かしての激走もありそうだ。

 コース適性と言えば、もう1頭忘れてはならないのが、昨年春にガルフストリームパークで、G2ホーリーブルS(d8.5F)を5.1/2馬身差で、G1フロリダダービー(d9F)を3馬身差で制しているオーディブル(牡3、父イントゥミスチフ)だ。

 G1ケンタッキーダービー(d10F)でジャスティファイの3着に敗れた後、故障で戦線を離脱。11月に半年ぶりの復帰を果たして以降は、チャーチルダウンズの特別戦(d7F)1着、G3ハーランズホリデーH(d8.5F)2着の成績でここまで来ている。

 人気はないが話題はおおいに集めている異色の存在が、メキシコからの遠征馬ククルカン(牡4、父ポイントデターミンド)だ。

 メキシコ産の同馬は、2歳5月に祖国でデビュー。3歳春にジョッキークラブメヒカーノ(d8F)、ナチオナル大賞(d8.5F)、ダービーメヒカーノ(d9F)を全て制して3歳3冠を達成。12月8日には、昨年に続き今年もガルフストリムパークが開催地となった、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国を拠点とする馬によるカリビアンクラシック(d9F)に参戦し、ここを10.1/4馬身差で制してデビュー以来の連勝記録を14に伸ばしている。同馬の手綱をとるのは、欧州の名手フランキー・デトーリだ。

 来週のこのコラムでは、日本からアエロリット(牝5、父クロフネ)が参戦するG1ペガサスワールドCターフ(芝9.5F)の有力馬をご紹介したい。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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