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【日経新春杯】レースにおける「臨機応変」という言葉の意味

  • 2019年01月17日(木) 18時01分
哲三の眼

▲グローリーヴェイズが重賞初制覇! M.デムーロ騎手は日経新春杯連覇達成(C)netkeiba.com


今回はM.デムーロ騎手が4歳馬のグローリーヴェイズを初の重賞制覇に導いた日経新春杯から。先週に注目コンビとして挙げていたルックトゥワイス&岩田康誠騎手も2着に食い込む活躍を見せ、哲三氏は「思い描いていた通りの競馬だった」とその騎乗ぶりを絶賛。また正反対なアプローチから1,2着となった両コンビをサンプルに、哲三氏が使う「臨機応変」という言葉の本質を明かします。この他、阪神JFの際に当連載で“愛のムチ”を送った北村友一騎手の好騎乗も紹介!(構成:赤見千尋)

上位2騎手の「臨機応変」と「軸ある騎乗」


 今週は日経新春杯について振り返ります。先週のコラムで注目コンビとして挙げていたルックトゥワイス&岩田(康誠)君は、最後によく伸びて2着に食い込みました。岩田君らしい騎乗で、「こう乗ってくれたらいいな」と思い描いていた通りの競馬でした。

 今の京都は極端な馬場傾向があります。いつも僕は“いかに馬を効率よく走らせるかが大事”という話をしていますが、もちろんそれだけではダメで、こういう極端な馬場の時にはそれに合わせた臨機応変さが必要です。

■1月13日 日経新春杯(2番:グローリーヴェイズ)

 今の京都の芝、特に外回りに関して言えば、最内をすくうか、外に持ち出して行くかの2択。ただし、伸びやすい馬場は本当に狭い範囲ですから、最内でないならば“極力内に入れ過ぎず”、外に持ち出すと言っても“大外を回り過ぎず”、ということになります。

 勝ったミルコは1枠2番。好枠を活かして、いつも通りミルコらしいさばきで内をすくって勝ちました。岩田君の場合は

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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