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4歳馬の不振を覆せるか/シルクロードS

  • 2019年01月22日(火) 12時00分

ハンデにおいては有利なのだが…


 今週のシルクロードS予想は、ちょっと悩ましいことになりそうだ。

 人気が予想されるのはダノンスマッシュとラブカンプー。この2頭の共通項といえば明け4歳馬ということである。しかし、シルクロードSはなぜか4歳馬の成績が良くないのだ。

 過去10年の年齢別成績は以下の通り。

回収率向上大作戦

 4歳馬はのべ31頭出走しているが、1番人気に推された馬でも[1-1-0-4]、2〜3番人気だった馬が[0-0-0-5]。一般的に4歳馬は無駄に重いハンデを背負うことがない(過去の良績でついたハンデを引きずることがない)ので、これはなんとも不可思議なことである。

 今回人気の2頭に有利な考え方をするなら、そもそもこれまで重賞級の4歳馬が出ていなかった(そのわりに人気にはなっていた)という解釈は成り立つ。過去10年、前走が重賞の明け4歳馬は13頭いたが、前走3着以内馬は2頭だけで、そのうちの1頭がここで優勝したロードカナロアである。

 ただ、この時期に移った00年以降でも4歳馬は[1-5-3-53]、うち前走重賞3着以内馬は[1-0-1-5]なので、積極的に買うのは理屈以前に心理的に怖い。人気2頭を嫌うことはしないが、例えばこの2頭を◎○にしてしまうようなことは避けようかと個人的には考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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