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春のGI戦線を見据えた有力馬が集結!3重賞注目馬の追い切りを徹底分析!

  • 2019年01月23日(水) 18時00分

冬場の休み明け、あの注目馬の状態は…


 2019年も最初の開催が終了し、今週から1回東京、2回京都がスタート。馬券に関しては、重賞レースでなかなかイイところがありません。また先週に関しては、ビッグヒットもなかったため、ウマい馬券の回収率は下降。いつも調子良くいかないことは承知していますが、それでもたくさんの方に支持していただいている以上、常に良い結果を残さないといけない立場であることも自覚しています。

 そんな中で今週の重賞は3つ。これを書いているのは23日の追い切り前ですが、根岸SとシルクロードSの本命はほぼ決まっています。あとは最終追い切りの内容を見て、どうするか決めたいと思います。問題は愛知杯。美浦所属馬が人気しそうなこともあり、どんな印を打つのがベストなのか、ウマい馬券の入稿直前まで悩むことになりそうです。

【愛知杯/ランドネ】

 修学院Sを勝って以来の休み明け。休み明け自体は紫苑Sで3着好走があるので特に問題ないと判断することもできますが、当時は夏場。500キロを超える大型馬ということを考えると、冬場の休み明けはまた違うと考えた方がよいのかも知れません。

 そう思ってしまう根拠のひとつは中間の追い切り内容。栗東坂路が主体ですが、最も速い時計が4F52.8秒。あとは4F55秒以上という遅い時計しかありません。たとえば紫苑S時なら栗東坂路での追い切りは4F55秒以下が3本(最終追い含む)、うち1本は4F51.3秒と速い時計でしたし、CWでも5F65秒台と速い時計でした。22日に間近で表情を見た時には充実している印象でしたし、素軽さもありましたが、今回の数字をどう判断するかでしょう。

ランドネ

表情は充実している印象を受けたランドネ(1月22日撮影)


【根岸S/サンライズノヴァ】

 昨年は2着。昨年とほぼ同じローテーションですが、追い切り本数は今回の方が多くなっています。速い時計の追い切りはありませんが、入念に乗り込んでいるという意味では今年の方が仕上りはいいと思います。

 だからこそなのか、最終追い切りでは昨年より速い坂路4F52.8秒ですが、1Fは昨年12.4秒に対して、今年は1F12.1秒。今年の方が緩急をつけて走ることができています。終い重点の動きができたからといって、レースで好結果が出るタイプでもありませんが、この時計自体は素直に評価してよいと思います。

サンライズノヴァ

サンライズノヴァの時計自体は素直に評価してよい(1月22日撮影)


【根岸S/コパノキッキング】

 1600万下から3連勝で重賞制覇。スタート直後に躓いて後方からのレースになった藤森Sがひとつのきっかけになって、今の結果があるように思います。追い切りでも以前なら道中行きたがるシーンしか目にしませんでしたが、今ではしっかり我慢して走ることができています。

 最終追い切りもそれは変わっていません。指示を出されるまではきっちりと我慢して、最後の直線で仕掛けられるとグンと伸びていきます。ストライドを伸ばす時のバネが独特ですが、これが東京競馬場の広い馬場にマッチしそう。今回の最終追い切りはCW6F84.5〜5F67.9〜4F52.8〜3F38.2〜1F12.2秒と前走時よりも時計は速いですし、しっかり負荷はかけられています。

コパノキッキング

しっかり負荷はかけられているコパノキッキング(1月23日撮影)


【シルクロードS/ダノンスマッシュ】

 2歳、3歳時はG1がマイルということもあり、その路線を歩んできましたが、夏からスプリント路線オンリーに切り替えて1着、2着、1着。さすがは安田隆行厩舎という結果でもありますが、4歳になって、持ち前のスピードにより磨きがかかった印象を受けたのが1週前追い切りでした。

 手応えに余裕を残す中での坂路4F49.9秒。恐ろしく速い時計でしたが、最終追い切りではスピードをコントロールして、4F目が最速になる坂路追い切り。このあたりの自在性がスプリント戦での安定した成績になっているように思います。ここまでの乗り込み量も十分ですし、56.5キロというハンデもこなしてくれるでしょう。

ダノンスマッシュ

ダノンスマッシュはここまでの乗り込み量も十分(1月22日撮影)


【シルクロードS/ラブカンプー】

 セントウルS、スプリンターズSはともに2着。とはいっても、負けた相手はファインニードルですから、現状のスプリンター路線ではトップといってもよい実績を残しています。それでいて、54キロというハンデはなかなかの恵まれっぷりだと思います。

 ただ、この馬に関しては追い切りで見極めることが非常に困難。動かなくても好走します。でも今回の最終追い切りは坂路1F12.6秒ですから、時計的には前走時ほど止まったわけではありません。併せた相手ダイメイプリンセスよりは見劣るのはいつものことですし、状態に関してはいつもと変わりないといった判断になる調教内容です。

ラブカンプー

状態に関してはいつもと変わりないラブカンプー(1月22日撮影)


◆次走要注意

・1/19 3歳未勝利【ベイズンストリート】(1人3着)

 ほんとはこんなところで負けている器ではないと思いますが、今回も最終追い切りの4F時計が少し遅くなって、調整の難しさが歯がゆい着順となったように思います。今度はビシッと時計を出して。

[メモ登録用コメント] [ダート]最終追い切り栗東坂路で4F53秒以下なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・4歳上500万下【ロードダヴィンチ】
 昨年9月以来ですが、C.ルメール騎手が跨ったCWでの最終追い切りは抜群。鞍上が追えば追うほど伸びていく感じで、手も合いそう。あとはダートの適性だけでしょう。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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