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芝指向の末脚が要求される根岸S

  • 2019年01月25日(金) 19時00分

米国型ベースで末脚自慢のタイプの馬に注目


 ダートのレース全般は「芝の末脚」とは真逆ともいえる能力の方向性が問われることが「主流」です。

 したがって芝の「主流血統」は「反主流」になりやすく、サンデーサイレンスの血が「薄い」方が期待値の高い条件が多くなります。

 ただし、東京ダート1400mは「芝のような末脚」が発揮しやすいため、ダートのカテゴリーでは「特殊」な条件。

 去年の勝ち馬ノンコノユメも上がりタイムは34.2秒。一昨年の勝ち馬カフジテイクも上がり34.5秒で1着。

「芝指向」の末脚が活きるので、「芝の主流血統」サンデーサイレンスの血もセールスポイントになる舞台。特に父か母父が米国型の名血を持つ馬が走りやすくなります。

 ダートの名血をベースに「芝指向の末脚」が加えられた配合馬が走りやすいレース。

 サンライズノヴァは父がサンデー系のゴールドアリュール。母父が米国型のなかでもスピードに秀でたサンダーガルチ。

 典型的な東京巧者の血統ですが、それは陣営もわかっていて、昨年も出走した8レースのうち7レースが東京ダート。うち6レースで連対。東京ダートは「スペシャリスト」が特に走りやすいことを証明し続けました。今年も人気でしょうが逆らえません。

 クインズサターンも母系にサンデーを持つ馬。牝系に芝のマイルG1馬シンコウラブリイ。父はダートの名血パイロ。母父は東京ダート重賞で圧勝したクロフネ。ダート馬の中では芝指向の末脚勝負は強い血統馬。

 芝指向というか、今までは芝しか走ってこなかったケイアイノーテック。母父は米国型。母のケイアイガーベラはダート1400m重賞でもレコード勝ちしたダートの快速馬。

 NHKマイルCは、以前から将来的にダートにシフトする馬が走りやすいレース(昨年の上位馬ミスターメロディやパクスアメリカーナあたりもダートも走る可能性も)。「芝指向」の根岸Sなら狙える血統馬です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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