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前走の上がり順位が生きやすい/きさらぎ賞

  • 2019年01月29日(火) 12時00分

分かりやすい前走500万組の好走条件


 今週のきさらぎ賞には、前走500万条件の馬が6頭登録している。11頭中6頭だから過半数だ。

 単に数が多いということもあるが、今年の500万条件組には例年以上の結果が期待できるのではと思っている。それは6頭中4頭が、前走で上がり2位をマークし、かつ馬券に絡んできた馬だからだ。

 過去10年のきさらぎ賞における前走500万条件組はというと、[3-8-3-24]。年に3〜4頭が出走し、1〜2頭が馬券に絡むというペースだ。

 しかし、この馬たちを2つのグループに分けるとさらに話は分かりやすくなる。前走で上がり3ハロンのタイムが1〜3位だった馬が[3-8-2-7]なのに対し、それ以外は[0-0-1-17]なのだ。逃げていたとか先行していたといった位置取りの言い訳(当然ながら、前半で位置を取った馬は上がり上位に入りにくい)がきかないレベルである。

 きさらぎ賞は他の組も含めて前走の上がり順位上位馬が今回の成績に結びつきやすいところがあるが、特に500万組は分かりやすく、かつ今年は条件を満たす馬が4頭いるということだ。

 ただ実は、前述の[3-8-2-7]のうち、前走上がり1位は[2-7-2-2]で2位は[1-1-0-5]。今回の4頭はすべて後者ということにもなる。ただ前走他クラスの上がり1位馬は2頭だけ。となると500万組に3着以内のうち1〜2枠は回ってもいい。前走上がり1位馬との差(2頭が0.1秒差)および前走着順で4頭に序列をつけ、シルシ上位に組み込んでいきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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