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人気薄の前残りを警戒せよ!/京都記念

  • 2019年02月03日(日) 18時00分

■京都記念(G2・京都芝2200m外)


【特注データ】3行でわかる! レース攻略の糸口


 京都記念を予想する上でしっかり意識しておきたいのが、荒れ馬場の影響もあってか、意外に差せないという点だ。直線の長い外回りコースでの開催ながら、中団〜後方のポジションとなった馬は成績不振。詳しくはレースデータの項目で解説するが、4コーナーを5番手以内で回った馬が[9-7-7-38]と、上位を独占している。

 また、逃げた馬は[2-1-2-5]と、その半数が馬券絡み。少頭数での開催が多いレースとはいえ、京都の外回りでこの「差せなさ」はかなり目立つ。というわけで、特注データとして前走での上がり3F順位別を掲載した。前走での上がりが優秀な馬はえてして人気を集めるものだが、前走上がり3F順位が2位以内だった馬は京都記念で[0-3-5-16]と、なんと未勝利に終わっている。

 つまり、前走での上がり3F順位が「3位以下」だったほうがベターとなるわけだが、そこでの取捨に役立ちそうなのが、前走でのクラス別成績だ。前走が有馬記念など中央G1だった馬に限れば、トータル[6-4-3-15]で連対率21.4%、複勝率35.7%、単勝適正回収値111.6、複勝回収値130と、内容はさらに優秀に。出走してきそうな馬では、前走有馬記念組のマカヒキとパフォーマプロミスが、この条件をクリアする。

 あとは、7番人気以下はサッパリだが4〜6番人気の好走率が非常に高いことや、5歳以下馬が強いレースであるのも、覚えておきたいポイント。また、今年の出走予定メンバーはおそらく先行勢が少なく、かなり前有利の展開となる可能性が高いというのも、予想に際してしっかり意識しておきたい要素である。



【コース総論】京都芝2200m Bコース使用
※今回は京都芝2200〜2400m外をデータ集計の対象としています

・コースの要所!

★人気サイドの信頼度が低めで穴馬の激走率が高め。積極的な穴狙いを推奨。
★ハッキリと内枠有利&外枠不利。馬番1〜4番は文句なしに買いといえる内容。
★最後の直線は長いが意外なほど差せない。先行勢重視の姿勢がオススメか。





 施行レース数が少ないコースなので、1月に行われた日経新春杯と同様に、こちらも京都芝2200m外と京都芝2400m外の2コースを集計対象とした。どちらも正面スタンド前からの発走で、最初のコーナー進入までの距離も十分にあるので、勝ち負けに要求される資質が大きく異なるということはないはずだ。

 まずは人気別成績だが、1番人気や2番人気の内容はイマイチ。人気サイドで内容がいいと言えるのは、3番人気のものくらいだ。全体で見ても穴馬の活躍のほうが目立つコースで、7〜9番人気や10〜12番人気あたりも十分に狙えるはず。とくに、2〜3着には人気薄を積極的に狙うようなスタンスを推奨したい。

 次に枠番だが、こちらはハッキリと内枠有利&外枠不利。単純に内外で比較したデータにおいても、勝率や連対率に約2倍もの大差が出ている。とくに素晴らしいのが内枠である馬番1〜4番の好成績で、単勝適正回収値113.0、ギャップ値プラス0.7と爆発力も文句なし。コース形態から考えると意外なほどに、実は内枠が強いのである。

 脚質データも、イメージよりもはるかに前有利という結論となる。直線の長い外回りコースで、中団からの差しがバンバン決まりそうなものだが、4コーナーを6番手以内で回った先行勢が18勝に対して、7〜12番手で回った中団待機組は6勝。13番手以下に置かれた馬は、まったく勝負になっていない。馬場が荒れているのもあり、なおさら簡単には差せないと考えるべきだろう。

【レース総論】京都記念(G2) 過去10年

・レースの要所!

★4〜6番人気の中穴が非常に強いレース。7番人気以下は[0-0-1-54]と期待薄。
★外枠である馬番11〜15番が好成績も過信は禁物。コースデータ重視を推奨。
★コースデータ以上に先行勢が優勢。前にいないと勝負にならないレースか。
★前走G1組が強い「格」が問われるレース。5歳以下馬の強さも目立っている。








 レースの平均配当は、単勝1034円、馬連2389円、3連複3781円。単勝平均の高さのわりに、馬連平均と3連複平均の低さが目立つ。その要因となっているのが7番人気以下馬の不振で、トータルは[0-0-1-54]とほとんど馬券に絡んでいない。もっとも、少頭数での開催が多いというのも背景にあるので、多頭数になったケースにおいて過度の軽視は禁物といえるだろう。

 絶好調なのが4〜6番人気で、こちらはトータル[5-3-2-20]で単勝適正回収値215.6、複勝回収値124と、回収率ベースの数値が超優秀。昨年も、4番人気だったクリンチャーがここを快勝した。一昨年はスマートレイアーが5番人気で2着、さらにその前は6番人気のサトノクラウンが1着で4番人気アドマイヤデウスが3着と、毎年のように上位を争っているだけに今年も要注目である。

 枠番はコースデータとは対照的に、外枠である馬番11〜15番が好成績。ただし、これも少頭数で行われたレースが多いことの影響を多分に受けているデータなので、額面通りには信用できない。やはりデータ母数の多いコースデータを重視すべきで、出走頭数が多くなりそうな今年はなおさらだろう。

 脚質データも出走頭数の影響が大きいが、それにしても先行勢の強さが目立つ。4コーナーを5番手以内で回った馬がトータル[9-7-7-38]と上位を独占しており、逃げた馬の半数が馬券に絡んでいるというのも注目すべきポイントだ。最速上がり馬よりも上がり2〜3位のほうが好内容であるのも、先行勢優勢の裏付けといえるデータ。冒頭の「特注データ」でも述べたが、差せそうで差せないコース&レースであるのをお忘れなく。

 年齢別では、5歳以下馬が9勝に対して6歳以上馬が1勝と、若い馬のほうが強い傾向が見受けられる。6歳馬はそれなりに結果を出しているが、7歳以上で馬券に絡んだ馬は過去10年でわずか1頭だけ。高齢馬は相応に評価を割り引く必要がありそうだ。4〜5歳を中心に馬券を組み立てるべきレースであるのは、間違いない。

 また、前走で有馬記念など中央G1に出ていた組が強いというのも、京都記念の大きな特徴。近年の好走馬は、前走が中央G1もしくは海外戦だったという馬がほとんどだ。今年はコレに該当する出走パターンの馬が少なそうで、前走が有馬記念であるパフォーマプロミスとマカヒキにとって、大きな強みとなりそうだ。

 最後に騎手関連データ。継続騎乗と乗り替わりでの成績差が小さなレースなので、鞍上の乗り替わりを割り引く必要はとくになさそうだ。面白いのが、関西の重賞ながら関東所属騎手が3勝をあげ、存在感を発揮しているということ。さすがに現時点では鞍上がどうなるかまで読めないが、頭の隅っこに入れておいて損はない……かもしれない。

【血統総論】


 種牡馬別では、ディープインパクト産駒だけをプラスに評価した。上位種牡馬の産駒はいずれも優秀な内容を残しているのだが、どれも「ソコソコ優秀」といった印象。信頼度が頭ひとつ高く、過剰人気ではあるが高いコース適性を感じるディープインパクト産駒に、ここは期待するとしたい。

★京都記念・総論×各論

 ダービー馬ワグネリアンがここから始動という話もあったのだが、同馬は大阪杯へと直行する方向にプラン修正。有馬記念からの出走となるマカヒキとパフォーマプロミス、中山金杯で2着に好走したステイフーリッシュ、前走6着からの巻き返しをはかるダンビュライト、日経新春杯で勝ち馬から僅差の4着に好走したノーブルマーズなどが出走を予定しているが、例年以上の大混戦となりそうな雰囲気だ。

 そして、冒頭でも解説したが「逃げ・先行馬が非常に少ない組み合わせ」になりそうなのも、しっかり意識すべき。明らかに先行勢が優勢なレースであるにもかかわらず、徹底先行型が出走するという話は今のところ聞こえてきておらず、それなりに前に行きそうなのもノーブルマーズ、パフォーマプロミス、ダンビュライトくらいのもの。意外な馬がハナを切ってそのまま逃げ切る──なんて結果もありうる一戦である。

 さらに枠番の影響も非常に大きいとなると、現時点での序列にほとんど意味はないはず。というわけで、ここから「思いっきり」評価が上下する前提ではあるが、一応のトップ評価はノーブルマーズとした。最大の買い材料はもちろん「展開」だ。前走の日経新春杯では中団から差す競馬をしたが、ここは本来の先行策で勝負してくるはず。中穴人気が強いというレース傾向にも合致しそうで、久々に上位争いが期待できそうである。

 二番手評価にダンビュライトで、こちらは北村友騎手から松若騎手に乗り替わる予定。キレる脚がない本馬にとって、前走のアメリカJCCの流れは不向きだった。今回もスローの瞬発力勝負になりそうなのがネックだが、ここならば流れひとつで巻き返せる余地が十分にあるはず。ランク外なので掲載していないが、ルーラーシップ産駒のコース適性が高いというのも魅力的である。

 三番手評価にパフォーマプロミス。有馬記念は14着と惨敗に終わったが、一気に相手関係が軽くなるここならば、大変身もあるはずだ。こちらは末脚のキレ味もそれなりにあるタイプなので、スローで先行していい脚を使うという、このレースに向く競馬ができそう。また、「前に行ける可能性がある有馬記念組」というのも大きな魅力。久々に手綱をとる福永騎手が、どのような騎乗を見せてくれるか楽しみだ。

 以下はマカヒキ、ステイフーリッシュ、ハートレーという評価順だが、現時点で把握できていない出走馬の中にとびっきりの注目株がいる可能性もあり、最終的な評価がここからダイナミックに変化するのは確実。真に狙うべき馬がどれなのか、出走馬と枠番が決まった後で精査していただきたい。


■総論×各論・先々週の馬券回顧



上位でキッチリ決まるもハズレ(#^ω^)ビキビキ

例年ほどには差せない流れになり、好位にいたコパノキッキングとユラノトの勝負に。クインズサターンも、内をいい脚で伸びてはきたんだけど……単勝を買っている身としてはまったくアツくなかったという(悔恨)。まあ、ハナ差で負けるとかのほうがもっと悔しいんだけどさ!

※コース&血統データは2013年以降、レースデータは2009年以降が集計対象です。
※ギャップ値(G値)は、当該条件における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、優秀な内容となります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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